400万年の湖から
ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしております。/このコーナーでは水源の森から湖までの琵琶湖との関わりを綴ってゆきます。
青山メール bluemountainlodge1981@mail.goo.ne.jp
水源の森の秋/水源の森の秋は思いのほか多彩な表情をみせてくれるが、手軽なところでは高時川流域の菅山寺など、長らく無住で建物の傷みが目に付く古寺とその周囲の原生林の紅葉はひときわ味わい深いものがある。刹那的な現代の流れのなかで、自然と歴史の持つ重みに目が洗われんばかり。山門脇の菅公お手植えのケヤキの圧倒的な存在を前に、レイ大の私より年上の人たちにはどう映ったただろう。周囲のブナ林の紅葉も今が盛りで、実を皆で拾いながらこの森の貴重さを伝えた。2009.11.9
琵琶湖水源の森から自然を学ぶ/滋賀県レイカディア大学は地域のリーダーを養成するシニア向けの学校であり、昨年に続き7回にわたる講座を受け持つことになり、その第一回目が今日あった。自然や地域についての考え方や400万年の琵琶湖のおいたち、さらには次世代に何を伝えるか、4時間にわたり話したが地域文化学科の皆さんはどう受け止めてくれただろうか。2009.9.1

余呉自然塾/余呉トレイルの縁で、多くの自然少年たちと二日間楽しい時間をすごさせてもらった。私の受け持ちは七々頭ヶ岳登山や飯盒炊さんでのごはん作りが中心であったが、うまくコミュニケーションができさえすれば彼らは目を輝かせて取り組んでくれる。山や自然というものは年齢や時代を超えて、人を人らしくする素晴らしい存在であることがよくわかる。来年も呼んでもらえたら中央分水嶺を歩きたいものだ。2009.8.5
霊仙水源の森へ/来夏の「水源の森を訪ねて」で紹介しようと、梅雨末期の天野川支流丹生川谷山谷に入る。屏風岩を見上げ、石灰岩地帯特有の伏流して涸れた沢を進むと、やがて流れが現れて小滝群、廊下岩、くぐり岩と続き漆ヶ滝へ。さらに高巻き道で岩は苔むし深い樹林で覆われた源流へ入ると三段の滝(写真)に到着する。三の沢出合の廊下岩からくぐり岩あたりとともに、琵琶湖をささえる水源の森にふさわしい風景といえるだろう。止って写真を撮っていると次々に這い上がってくるおびただしいヒルや、自然牧場といえるくらい山上のカルスト台地を走り回る多くのシカといい、この水源地帯はすべてにおいて迫力満点だ。2009.7.23
棚田の桜/用件ができて堅田へ行くことになり、天気もいいので仰木まわりとする。目当ては棚田の桜。人気スポットとなって、平日でも何人もの人が見に来ている。昔のように独り占めという訳にはいかないが、満開の棚田の桜は今年は例年になく素晴らしいものであった。この桜の木を植えた畑の持ち主の老人から話を聞いたことがあって、それ以来この桜は私にとって特別な存在となっている。ただ美しいとか、枝振りが見事だとかも大切なことだが、若い時に棚田ごしに比叡山を一望するお気に入りの畑に植え、長い年月お互いに成長し今日の姿になった、いわば自己実現のシンボルなのである。さらに老人の話から想像するに、この木はちょうど私の年齢と同じくらいであり、広域農道ができる前は自転車で雑木林や棚田の迷路のような野道を伝ってここに来ていたことからも単なる桜の木ではない。そしてこの木と毎年向かい合い、一年一年、多くの花を咲かせたいと念じているのである。2009.4.10
湖の底力/京都の街は満開の桜で埋まる。この花は自然の都の春にふさわしい。厳しい冬じゅう、だれもが待ち望む春。雪崩をうって一気に気温が上がり一斉に咲く味わいは、温暖な土地では望むべくもない。ここ岡崎は七口のひとつ粟田口に近く、琵琶湖の玄関口でもある。北山から流れ出る鴨川と対照的な疏水の豊かな流れを見るにつけ、都を支える湖のスケールを知ることになる。こういう場所はまた桜がよく似合う。毎年この時期になると京都は特に多くの人で賑わうが、ここだけは欠かさず足を運ぶ。2009.4.7
ザゼンソウ咲く中河内/桜の咲くこの時期に、高時川の水源の里ではザゼンソウが咲き揃い、ユキツバキは咲き始めたばかりで、琵琶湖集水域の広さを感じてしまう。今日はここの区長さんから、塩買い道などの敦賀側との峠道のことや大音波谷源流の炭焼きの話などを聞くことができたのは収穫であった。これで池河内越から栃ノ木峠の間や音波山あたりの中央分水嶺も楽しく藪こぎができそうだ。2009.4.4
坂本薬樹院のエドヒガンが開花/湖西の桜前線がいよいよこの木から北上が始まる。エドヒガンは第一部にあたり、第二部ソメイヨシノが数日から一週間遅れで後を追う。自然派としては当然第一部重視だ。坂本は日吉馬場のソメイヨシノを目当てにする人が多いが、私は坂本を代表する桜としてこの木を推したい。背が高く枝振りもよく比叡山三石岳の山並を背景にした素晴らしい風景を見せている。遠くから見ても坂本の町並みに大きな弧を描いて咲く様子が手に取るようにわかる。冬もいいがここらで春に気持ちを潔く切りかえよう、という気持ちにさせてくれる。2009.4.2

深泥池と一口/今日、客注の本を納めに丸善京都営業所へ。注文を受けて翌日納本でであり、担当の人もびっくりしていた。ちょうど京都の桜の開花を見届けたいと思っていたところだったので、注文のタイミングがよかった。自然の都京都の北には氷河時代の面影を残す沼、南には宇治川、木津川、桂川、鴨川の今はなき遊水池、巨椋池の出口の港としての歴史を伝える一口(いもあらい)があって私のお気に入りで、丸善に前後して訪れる。一口の排水路の桜並木は知る人ぞ知る存在だが、写真は堀が浚渫中なので山田家長家門をバックに撮ったが定かではないのは残念。深泥池では土手に植えられた二本の桜があるだけ。それも老木ではない。私が大学で京都へ出てきた頃に植えられた木であるというだけだが、妙に化石沼の風景に溶け込んでいる。ともあれ北も南もソメイヨシノだが、今年はどちらも花が開き始めで差はない。それだけ春の訪れは一気ということだろうか。この調子だと湖西の桜の北上も各駅停車どころか北に向うサンダーバードくらいにのスピードになるのだろうか。2009.3.24
湖西桜回廊/比良八講がすぎると、湖西はいよいよ桜前線が日めくりで北上するが、その前哨戦が皇子ケ丘の早咲きの桜だ。西大津バイパスをよく通るので開花は知ってはいたが、もたもたしていてすでに開花し始めて一週間以上経ってしまって写真を撮る始末。例年では背景の比良暮雪が印象的なのだが、今年はほとんど雪がなくなってしまい寂しい限りだ。ともあれ桜の開花が北上する様子は自然の息吹を感じさせくれ毎年見飽きることはない。2009.3.20

瀬田川から宇治川へ/青山舎の本を置いてもらっている本のがんこ堂石山店へ久しぶりに顔を出し、応援する新ハイキングの事務所へ。天気もよく川沿いの道は春の気配が濃い。雪融けで水量が多く、川の流れに勢いがあっていいものだ。南郷の洗堰では比良山、宇治の橋では愛宕山がぴたりと素晴らしい風景を演出していて、いつもながら惚れ惚れ。2009.3.5
エリを手入れする人/誤って消去してしまった安曇川河口の写真の撮り直しと、土曜日のトラストウォーキングの下見を兼ねて、久しぶりに降った雪が美しい風景の中を右往左往。その後で元河口の新旭湖岸を通ると、小舟でエリを手入れしている人を見かける。寒い日に黙々と作業する様子は、何やら他人事とは思えない。おそらくは報われない仕事にちがいない。せめて好きで行なっていてほしい、と願わずにはおれなかった。2009.2.18
淀川水源の村へ/湖西が好きな人のほとんどが湖北へ足を向けるようになる。なぜだかわからないが引っ越して4、5年も経つと、きまってそうなるのだ。とはいえ移り住む人はいない。琵琶湖では北雪、南雪という言葉がある。前者は厳しい冬の場合で、湖西には雪が少なく湖北に多い。後者は比較的温かい冬に多く、湖西にどか雪が降り湖北に少ない。雪を運ぶ季節風の風向きが北より、西よりというように変わることが原因だ。当然西寄りの季節風が吹くことが多いので、湖北に雪が多いことが多いということになる。雪国の近くに住むが、近くに本物の雪国があればそちらに興味がわくというのは人情というものだ。特に余呉の最北の村は中河内といい、58豪雪では6mの積雪で孤立したこともあり、雪の多さでは抜きん出ている。ここは高時川の上流であり、淀川水源の碑が立つ栃ノ木峠が近い。今津のザゼンソウはとっくに開花したのに、ここの自生地はまだ雪の下で、いつもひと月近く時期がずれる。冬を好む私にしてみればはるばる足を運んでいながら、開花がまだであればホッとするのだ。2009.2.12

河口にて/四津川今在家で地元の人とトラストの松ノ木内湖懇談会に出席する前に、安曇川河口付近をひとまわりしてみた。安曇川北流、北船木、安曇川南流、南船木そしてかつての梅ノ木内湖跡の水田を横切って四津川藤江というぐあいに。湊としての古い歴史を持つ立派な家並みや神社から、川との闘いの中で生き残ったムラの逞しさがひしひしと伝わってくる。エガイ沼や十ヶ坪沼にも立ち寄るが、ここもそうだ。内湖を干拓し作られた水田をかさ上げをするために、泥を取った窪地が沼となったものだという。松ノ木内湖もそうだが安曇川河口のどこからも、その遠景に必ず山並があることが私の気持ちを高めてくれる。水源の森・中央分水嶺から河口までの雄大かつジオグラフィックな風景は、壮観というほかない。写真は南流と北流。2009.2.9

めぐみ号に試乗して/エンジンはバイオ燃料添加型ディーゼル、環境啓発機器として太陽光・風力発電ユニットを搭載する琵琶湖汽船の新型クルーズ船に乗せてもらった。企画クルーズ専用船として作られ、フリーレイアウト、全面ガラス張りの斬新な中型船であり、動く野外教室のよう。今津港から海津大崎沖をひとまわりしたが、マキノから今津の雪で白い山並はことさら美しいものであった。環境啓発といわず、もっと徹底してハイブリッドを追求してほしいところだが、車だけではなく船も頑張っているというところは高く評価できる。これまでの生活の質やコストを維持したままで環境への対応を多くの人は考えがちだが、それでは取り組める範囲が限られてしまい求められている成果は望むべくもない。この際大胆な発想の転換が不可欠であり、アウトドアの要素を大幅に取り入れたフットワークのいいライフスタイルを取り入れることは好みではなく必須となるだろう。豊かさは万が一でも歯車がくるって失ってしまうとパニックになりやすい。私たちは今、ライフラインの全面依存から抜け出し、家庭で必要最小限の電源、燃料を自ら確保する時代へ進もうとしている。自然エネルギーをフルに利用し安い夜間電力を活用し、家電はもちろん車をプラグインできる家こそが環境生活の拠点となるのである。低投資、低コストでどう取り組めるか、今から準備を始めた方がいいだろう。揺れの少ない快適な船に乗って、思いは当面の生活の再構築から数年後まで駆けめぐる。2009.2.6
春遠からじ/今津のザゼンソウが雪を割って開花し始め、坂本旧竹林院では盆梅のたよりが届き、そしてなぎさ公園ではカンザキハナナという早咲きの菜の花が雪を纏った比良を背景に鮮やかに黄花が一面に広がる。雪山を楽しむ者にとっては複雑な心境が正直なところだが、美しいものを見るとやはり心はおどる。このころから雪はふわふわの新雪からザラメ状の締まった残雪に変わる。2009.2.5
河口と内湖/湖畔で最も自然の力を感じるのは河口だろう。湖周道路ができて、手軽に多くの河口に立つことができるようになった。橋の上から眺めるのではなく、流れに沿ってできた堆積したばかりの砂浜の上を、足が沈まないところを選んで先端まで進むのだ。水際が水を含んでいて沈みにくいというのは経験的にわかってくる。流木、枝、木の葉から人間様のゴミなどあらゆるものが上流からここに吐き出され湖へ流れでるが、波に押し戻され打ち上げられている。湖底から藻や水草などあらゆるものが一緒に打ち上げられる。大雨ごとに大量の土砂が流れ出て、それらが互層となって積み重なってゆく。サンドイッチの中はすぐに微生物によって分解再生が行なわれ、食物連鎖で小動物から水鳥や鳶やカラスなどが集まるようになる。河口から吐き出された砂の一部は湖の沿岸流に運ばれ、波に打ち上げられ堆積し砂州となる。浅い内湾を塞ぐように砂州はのびて、内湖ができあがる。内湾はかつての川の旧い流路であることが多い。堤防等ない時代であり、川は自由きままに流れていたから綺麗な扇形の扇状地や三角州を作ることができたのだ。河口に立ち内湖をめぐると、まるで巨大な生きものの背中の上を歩いているように思えてくるのは私だけだろうか。写真はマキノの山並が素晴らしい貫川内湖で、境川をはさんで二つの池になっているが、干拓しながら再び内湖に戻したものだ。2009.2.2
シャーレ水ケ浜の薪ストーブ/青山舎の自然と暮らす本を置いてもらっているが、初期の頃からおつきあいだ。八幡湖畔の場所といい、ロッジ風の造りといい、オーナーのコンテナまで手作りのガーデニングやテラスといいすべてが本格的。営業時間は日暮れまでというのもいい。何しろ夕方は特に対岸に屏風のように連なる比叡山や比良山の夕日が素晴らしく、これが終れば営業終了というのは自然な考え方。冬は中央に、ストーブというより暖炉のような大型の薪ストーブが迎えてくれる。これからはトラストの拠点のひとつとしても、大いに協力してもらうことになっている。薪ストーブに続いてその日はニューパワーという会社を起こしてひとり軽量風力発電機を製作販売する岡田さんにもお会いすることができた。11年目というが、青山舎を始める直前の8年前にマップルマガジンでも取り上げたことがあるのだが、世の中の追い風も受けてビーパルでも大きく取り上げられ、三浦雄一郎隊にも採用されたという。太陽電池、軽量水力発電機もあわせて使えるようにするなど着実に進化する様子を見せてもらい感動的であった。トレイルやトラストへの協力も快諾を得て、これからが楽しみだ。2009.1.22


内湖から山を望む/陸とも湖ともつかぬ場所を水辺移行帯といい、生きものを育み、水源の森とともに琵琶湖をしっかりと支えてきたが、これまでいかに疎かにされてきたことだろう。こうした場所で、自然に学ぶべきことは多い。大雪の後に晴れた朝に、通い慣れた内湖へ足を運ぶ。小さな曖昧からなる大きな絶対というのだろうか、総体としての自然の美しさというものがここにはあって、心が和むものがある。山もここから見るとひときわ味わい深く、飽きることなくその頂きに立ちたいと思ってしまうのだ。写真は、左から小松沼からの比良堂満から釈迦岳、乙女ケ池からのマキノから今津の山並、そして松ノ木内湖から間近に望む三重嶽や武奈ヶ嶽、比良の蛇谷ケ峰。2009.1.16

今年は早くも春を呼ぶザゼンソウの開花が始まった/青山舎の本を置いてもらっている琵琶湖周航の歌資料館へ立ち寄るといきなり、「ダンジョーさん、ザゼンソウがもう開花してるの知ってますか?」。さっそく街はずれの自生地へ。年末年始の雪があちこちに残っているが、雪のないところのものはほんとうに開花していた。雪の中でもよく見ると頭を出しているのがわかる。例年だと今月下旬だが、これからスノーシュー本番だというのにちょっと焦ってしまう。とはいえ帰り道に楽しみが増えて、悪い話ではない。2009.1.9

高島詣/いよいよ重症になってきたようだ。振り返ってみれば、このところ出かける先はほとんどが高島だ。マキノ高原、トラスト事務所ができた今津、観光協会本所や市役所のある新旭、ぶらり立ち寄る旧高島や安曇川、そして山がいっぱいの朽木。和邇からこれらに向かうルートは朽木の針畑へ行く時の花折峠を除けば、すべてはR161経由である。比良の峰々を眺めながら北上し、鵜川で高島へ入ると白鬚神社と伊吹や霊仙が出迎えてくれる。勝野まで来ると高島トレイルの山々が並ぶ。何度見ても飽きないから、これだけ通うことになるのだろう。今日は観光協会本所から新旭湖岸緑地へ出て、白さがちがう余呉の上谷山や三国岳を眺めてから今津へ。トラストは今が正念場。ホームページにココロト・マガジン、事務局長のひとりごと、びわ湖最新情報、事務局からの4つのコーナーがやっとできて、その確認をし、17日のトラストウォーキングの告知もそれらに載せた。事務局で山のコーヒーをという約束も、リトル比良登山口拝戸の長谷寺普潤水を運んで今日やっと果たすことができたが、いいお客さんも現れて出だしは上々となった。2009.1.7
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