2009年7月10日 (金)

山・自然・旅

ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしています。/このコーナーは青山舎の「中央分水嶺を中心にした日本列島を歩く、見る、撮る」のささやかながら取り組みをお伝えします。/青山舎niftyメールが不調につき、ご連絡はbluemountainlodge1981@mail.goo.ne.jpでお願いします。

Oesitugenaa今年の尾瀬/至仏山登山解禁直後の週末とはいえ今年は人出が少ないようで、木道でのすれ違いもわずかで至仏山荘も空いていて、思いがけなく「静かな尾瀬」を堪能できた。至仏山に登った夜に大雨が降り尾瀬ケ原や尾瀬沼はしっとりとして、改めてその素晴らしさに感動。山にはウスユキソウが溢れるほどに咲き、原一面にニッコウキスゲの花が開き始めていたが、多種多様な花の多さといい周囲のブナ林の広さといい、ここは他に類を見ない特別な場所にちがいない。2009.7.2-5
Gonamitogeaa五波峠から中山谷山へ/美山のかやぶきの里や自然文化村へ青山舎の本の補充で小浜宮脇書店から五波峠を越えて向かったが、峠の森の新緑であまりに美しいので車を停めて、権蔵坂から中山谷山への先の例会のコースとこの峠をつなぐべく歩いてみた。30分あまりの区間で、途中にスギの植林地があり緑の回廊という訳にはいかなかったが、十分満足できるコースであった。踏み跡には若丹国境尾根と書かれた古いプレートがあったが、ブナ混生林の濃密な森の佇まいから芦生の森外縁として私は注目したいと思う。移行帯の貴重な原生林の広がりを知る上で、中央分水嶺側からこの若丹国境尾根側をひとまわりすることはとても有意義なことにちがいない。2009.6.12

Gonzouzakaaa二つの若狭街道/日本海側のモノが京の都へ運ばれた道であることから「京街道」とも呼ばれている。今日では国道367号と303号が東ルート、西ルートが162号として知られるが、これは荷車で運ばれるようになってからのもので、歩荷の時代にはそれぞれ山越えの最短ルートがあった。東ルートは小浜、遠敷、針畑、久多、大原、鞍馬、出町と続く、「京は遠ても十八里」の鯖街道として知られる。西ルートはそれより短く、小浜、名田庄、芦生、佐々里、山国、雲ケ畑、鷹峯、千本と続く。京都での北山歩きが高じると「若狭越え」が待っている。いくつもの峠や峰を越えてキャンプをしながらの2泊3日の山旅だ。まさにこの二つの若狭街道歩荷ルートをたどるものに他ならない。車道になっている峠は避け、登るにふさわしい峰へ立ち寄ることでコースは多少アレンジされる。そうしたなかでワンダラーの夢をかき立ててきたのが廃道となった「幻の峠」の存在であり、東では丹波越、西の権蔵坂(写真)である。共に自然境であり、かすかに残る道形を探し、伝っての山歩きは素晴らしいの一語。2009.4.18

Shoryujiaa桜の旅/今年は遠出をしなかったが、なぜか桜を見ながら旅心の気分にさせられた。こだわりの糸の一本がこの間で切れ、すぐに修復できたのだが気持ちが多少揺れたことは否定できず、そうしたことが関係しているのかもしれない。ともかくも好天続きで例年になく美しいものであった。花は瞬間的に非日常状態を作り出し、私の気持ちを遠いところへ誘う。2009.4.10

Hakusancc再び白山への旅が始まる/私の旅は40年前にこの山から始まり、今また内なる青山を求めて、白山内院への入口鉢伏山行をもってその続きをスタートさせた。中央分水嶺大日ケ岳を南端とし、多くの前山を従えた白山には雄大な自然が広がり、恐竜が闊歩した時代や長い火山活動のドラマがあり、山に生きたたくましい人たちの歴史がある。そうした想像を超えるスケールの中に、春夏秋冬、我が身を置くことができればそれはどれだけ素晴らしいことだろう。2009.3.21

Takahashiaa中国山地を走る/正月は湖西にいなければならないので、年末にふるさと尾道へ。変わらないまちや海は年ごとになつかしさが増す。そして往復の道々、休憩がてら立ち寄る小さなまちやいなかも、変わらずたのしませてくれる。中国山地は吉備高原と脊梁山地からなり、穏やかな瀬戸内とは急斜面で画された緩やかに続く山上の台地はここならではのもの。谷や尾根に道が迷路のようにのびていて、走っても走っても走り切れないくらいだ。今回は往路が寄島経由であったが、復路で菅茶山の神辺から備中高梁へ抜けて和気清麻呂の和気まで、時計が止まったままのような高原のコースを取る。2008.12.27

Hatibuseaa白山を望む峠へ/大黒山の下見がてら、木ノ芽峠へ。栃ノ木峠から広域林道を行く。峠下からはいつもながら見事な白山の純白な姿が目に飛び込む。これを敦賀側から旧道を歩いて登れば何倍も感動的なのだが、今回はわずかな時間を作っての雪乞いなのでぜいたくはいえない。とはいえ歩きたい気持ちは押さえ難く言奈地蔵からスキー場を直登して鉢伏山へ。敦賀湾から若狭湾の海と山の風景も心ときめくものがあり、白山に劣らず素晴らしい。山頂に立つグローバルな案内板も私のお気に入りだ。この峠や山が戦国時代の要衝であり、この山頂からして城跡というのも驚きだ。2008.12.16

Kasugayamaaa裏山が原生林の街へ/久しぶりに奈良へ。用事があってのことで、ロハスウォーキングという訳にはいかなかったが、いつもこの街には心地よい風が吹いている。奈良町などで活性化の取り組みが続いていて、ひとまわりするとすみずみまで綺麗になってゆく。一周遅れの街も時代の浮き沈みで、思いがけずスポットライトがあたることもある。世の中そうした場面に出会うと、まんざらすてたものではないなと納得。とはいえここには春日山原生林がある。1300年の歴史を持つ春日大社の神域として守られてきたもので、柳生街道がその一角を越える。多くの人が知ることで守られてきたといえるだろう。素晴らしいことだ。原生林の一角に腰を下ろして、自然の古都の確かな存在感を思う。2008.12.4

YakuaaYakubbYakuee屋久島に秋を見つけに/今年も秋のヤクスギの森や山を訪れることができた。照葉樹林の上に広がるヤクスギの森には紅葉はないという人が多いが、果たしてそうだろうか。立派なヒメシャラの黄葉や、居候するナナカマド、ツツジ、ヤマボウシなどが色づくことでヤクスギがさりげなくドレスアップする姿など、全山紅葉の山とはまた違って心ときめくものがある。11月は屋久島とは思えないさわやかさな風が吹き、山・自然・旅を求める者にふさわしい世界となるのである。2008.11.28

Hokkaidobb_2HokkaidoaaHokkaidodd北の国へ/定山渓白糸で行なわれたJEAF総会の翌朝いちばんに、渓谷沿いの道内では古い歴史を持つ温泉街をひとまわりする。不景気でくたびれた様子があちこちで見受けられて気が沈むが、直前に降った雪を踏みしめながら、立ち込める朝霧のなかを歩くのは気持ちがよく、ホッとひと息。豊平川の吊り橋からは美しい渓谷が望め、北海道という大自然フロントの魅力に期待が高まる。左岸に夕日岳、右岸に朝日岳があって、低山ながらそれなりの登山が楽しめるようだ。今日は留萌から日本海側を北上して稚内まで移動する。宗谷岬を往復してから氷雪荘へ。地元ホテル十勝川さんや羅臼いしばしさんが案内し、お互いやどを訪問しあって激励するのが目的の旅だ。稚内には防波堤ドームがありサハリンへの玄関口としての歴史を刻むが、今は利尻礼文への拠点の街だ。ここでもまた翌朝暗いうちに宿を抜け出し、港から裏山をひとまわり。周氷河地形や植生がからして、最北端の街は旅心を誘う。その日は天塩川沿いに南下して旭川へと向う。牧場も活気がなく、行けども行けども寂しさがつのるばかり。美深でやっと、中央分水嶺であり最北の1000m峰函岳の茫洋とした大きな姿が望めて、ここでもホッとひと息。やどの応援といい、山・自然・旅のフィールドといい、奥が深くてやりがいがありすぎかも?2008.11.5-7

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2009年7月 9日 (木)

青山舎例会案内

ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしております。/例会への参加申し込みはメールbluemountainlodge1981@mail.goo.ne.jpまたはケータイ090-1145-3293でお願いします。

[例会案内]

7/26[日]余呉の中央分水嶺トレイル/柳ヶ瀬山玄蕃尾城から椿井嶺へ/JRわに駅6:24集合/整備山行
8/9[日]日曜例会/カベヨシ由良川源流/わに駅7:30集合

YogoyokoyamaaaYogoyokoyamabb横山岳余呉ルート/菅並小市谷の山仕事の道を手入れしながら鳥越峠の墓谷山側へ出て、急な三高尾根を登り山頂へ。ウッディパル余呉トレイルクラブとのいわば共働で、登りがいのある横山岳余呉ルートができた。予定ではさらに山頂から菅並白谷口への尾根を下り、先に整備した下半分とドッキングという思惑であったが、山頂までで精一杯。整備登山の醍醐味を味わってもらう。次は中央分水嶺トレイルの整備で、7/26に柳ヶ瀬山から椿井嶺までの予定。2009.7.6

KamakuraaaHattyodairaaaオグロ坂ループ/鯖街道オグロ坂は根来坂とともにこの街道のハイライトの峠といえるだろう。とはいえオグロ谷林道の往復はつらいものがあり、かねてより林道途中から快適に鎌倉山ヘ直接上がるルートを見つけだしたいと思っていたが、やっと足を運ぶことができた。植林道やけもの道に導かれて上がった尾根ルートは、頂上南隣の小ピークへ出るものであった。傾斜も適度で自然林も多く残され、さらに途中には二人ではかかえきれないほどのブナの大木もあり、オグロ坂ループにふさわしいものであった。オグロ坂のすごさは原生林のつづら折れの道だけではなく、八丁平の存在が大きい。峰床山に立ち湿原を反時計まわりに進み峠へ戻る。湿原はすっかり陸化しているが周囲の樹林の深さは見ごたえがある。道からすこしはずれて大きなトチノキの下でひと休みしてから、峠道を下る。2009.6.8

Yariaa[夏は高みをめざそう]湖西湖北をホームグラウンドとする青山舎は、中央分水嶺の多彩な自然と交流の歴史を味わうことができる白山、北アルプス、尾瀬、大雪山、そして海の中央分水嶺というべき屋久島に注目しています。これらの特別例会は、参加希望の方が3名以上あればコースとスケジュール調整をして催行します。お気軽にご相談下さい。

[青山特別例会]

夏のはるかなる青山へ/大雪山は、新日本海フェリー敦賀港深夜01:15出航20:30苫小牧東港、帰りは苫小牧東港23:40発で翌日20:30敦賀港着。尾瀬は東京新宿8:00発の尾瀬直行バス戸倉・大清水行12:00着、北アルプスは京都駅から高山へ高速バス、白山は福井への高速バスというルートで考えています。

■特別例会/大雪山
屋久島とあわせて、やはり北海道へ足を運んでおかなければならないと思っています。北海道で分水嶺といえば大雪山。旭岳の新大雪火山だけではなく、古大雪火山のトムラウシあたりが中央分水嶺となっているので、ぜひともこちらを中心に青山舎流で登ってみたいものです。随分昔に二回も下見に行きながら手がつけられなかっただけに、これから毎年行きたいと考えています。
*一般向
一日目/新日本海フェリー敦賀港から苫小牧東港、富良野(テント泊)
二日目/富良野から層雲峡ロープウエイ、五合目から黒岳、黒岳石室(テント泊)
三日目/黒岳石室から旭岳往復7:10、黒岳石室(テント泊)
四日目/黒岳石室から白雲岳往復後、下山。層雲峡から十勝川温泉(泊)
五日目/十勝川温泉から石勝樹海道路を経て新千歳空港または苫小牧東港解散(フェリーは翌日20:30敦賀着)
*健脚向
一日目/中央分水嶺の空港新千歳空港集合、石勝樹海道路でトムラウシ温泉(泊)
二日目/トムラウシ温泉からトムラウシ往復10:00、トムラウシ温泉(泊)
三日目/トムラウシ温泉から三国峠経由で層雲峡、黒岳ロープウエイ利用し徒歩2:00で黒岳石室(泊)
四日目/黒岳石室から旭岳往復7:10、黒岳石室(泊)
五日目/黒岳石室から富良野経由で新千歳空港解散

■特別例会/尾瀬
聖地尾瀬の行く末を考えた時、湿原や沼のほとりに泊まることはなるべき避けたいものです。鳩待峠、富士見峠、大清水、御池、そして湿原や沼からの水の出口である赤田代で宿泊するとして、特別な場所はすべて通過します。
一日目/鳩待峠−富士見小屋(泊)
二日目/富士見小屋−尾瀬沼−赤田代(泊)
三日目/赤田代−燧ヶ岳−御池−燧裏林道−三条の滝−赤田代(泊)
四日目/赤田代−尾瀬ケ原−山の鼻−至仏山−鳩待峠(下山)

■特別例会/北アルプス雲ノ平
2008にも小池新道から双六経由で実施しましたが、雲ノ平は中央分水嶺ではありませんが大水源地帯であり、青山舎の注目する大自然エリア。今年は静かな飛越・神岡新道からループコースをたどってみたいと思います。
一日目/現地高山集合、飛越トンネル
二日目/飛越トンネル、太郎兵衛平、薬師沢、雲ノ平
三日目/雲ノ平、黒部五郎
四日目/黒部五郎、北ノ俣岳、飛越トンネル、高山解散

■特別例会/白山とその周辺の山々
湖西湖北から望む白山連峰へのアプローチも再開します。最南端大日ケ岳が中央分水嶺にあたりますが、ねらい目は越前禅定道と美濃禅定道とその周辺の山で、日帰り、一泊二日でプランを立ててゆきます。
取立山/赤兎山・大長山/三ノ峰/別山チブリ尾根/荒島岳/三方崩山/越前禅定道・白山釈迦岳/美濃禅定道

■特別例会/屋久島
一日目/鹿児島港集合しフェリーで屋久島へ、淀川小屋
二日目/宮之浦岳往復し、羽神の里
三日目/もののけ姫の森・辻峠経由で縄文杉往復、送陽邸
四日目/屋久島一周、フェリーで鹿児島港へ、解散

[例会報告]

KamitaniyamaaaShimotaniyamaaa針川から中央分水嶺へ/季節は思いのほか進んでいて、鬱蒼とした谷や中央分水嶺の薮は強烈であった。まさにワイルダーの世界。薮を漕いでサンカヨウに会いに行くが、花はとっくに終わり立派な実となっていて、早々と戦意喪失。その代わりに悠然とそびえる上谷山や下谷山を眺め、今後多くの地元と人とどう余呉湖から夜叉ヶ池へアプローチするか思いをはせる。ここには登山という概念だけでは味わいきれないほど広い世界がある。横山、大黒などの周囲の山の向こうに広がる琵琶湖と若狭湾、白山は雲の中だが美しい福井の山川はここならではのものだ。2009.6.1

Yokoyamabb横山岳余呉ルート整備は若い力で始まった/野良師M君の呼びかけで若い人たちが集まり、俄然やる気が出てくる。林道から登り始めるとテレビ共同アンテナへの道に出会い、それをすぎてもはっきりとした道が続いていて期待はふくらむばかり。大きなケヤキの木とヌタ場のある台地をすぎ、標高600mを過ぎるあたりで森は途切れて薮がひどくなる。頑張って通過するとふたたび安定した森となり、頂上台地から見ることができる尾根末端800mあたりへの見通しが立ったところで引き返す。今度は頂上からルートを拓きながら下れば、なんとかなりそうだ。実現できればこのルートは大自然境余呉のシンボルのひとつとなることはまちがいない。2009.5.24

Ashuccレイカディアの人たちと芦生へ/水源の森講座が縁で折々一緒におすすめの場所を歩いているが、今回は佐々里峠から大杉の森へ。地域のリーダーとして第二の人生を拓こうとする人たちであり、山と自然への視点がとてもポジティブでいつもながら驚かされる。大杉の一本一本に向き合い、それぞれに感動する様子を見てると、こちらもこの森に入り始めた頃を思い出す。小野村割岳は早々に取り止め、この悠久の時間が流れる大杉の森で長い時間をすごすことに。2009.5.21

OtowayamabbOtowayamaccOtowayamaaa歩く旅は続く/トレイルスルーを終えて、週末はサンケイトレイル二ノ谷山から行者山、ロハスウォーキング音羽山と続き、足は棒状態。とはいえ高島トレイルではなく東海自然歩道を使って登る音羽山からの琵琶湖・大津から京都までの展望はいつもながら素晴らしく、気分一新。パノラマ台で昼食、山頂の憩い、登り返した後の逢阪山でのいっぷく。ウォーカーも宇治シリーズ終盤で随分と進化して、楽々踏破だ。2009.5.10

ThetrailbbThetrailccThetrailaa80キロのトレイルを行く/協議会トレイルスルーは無事に終った。様々な想いを背負っての4泊5日の旅であったが、2泊3日の2回で歩くのとはまた違った味わいがあり、改めて高島トレイルの素晴らしさを感じることができた。後半に長丁場が続くのだが、それがまたモチベーションを高め、ほぼイメージ通りに進むことができた。案内する私自身、今回ドマドームを使ったが、食料装備なども軽量かつ快適という面から大幅に見直し、サポートに甘えることなくすべての荷物を背負ってのものだっただけに手ごたえ十分で、これでまた新たな世界への足がかりができたような気がする。これも参加者、サポータ−の方々に恵まれた結果であり、感謝したい。2009.5.7

Hitukuradaniaa_2芦生権蔵坂へ/五波峠への林道入口で倒木が道を塞ぎ、櫃倉谷から権蔵坂をめざす。晴れ渡った青空の下での芦生の沢歩きは素晴らしく、徒渉を繰り返しながら小道をたどる。権蔵谷で昼食とし、ゆっくりコーヒーを味わってから権蔵坂へ。若狭側が植林で往時の面影はないが、京から小浜への注目の西若狭街道最短ルートの核心の峠である。尾根伝いにブナ林が美しい中山谷山へ登り、南のピーク766を経て荒れた林道支線へ出て櫃倉谷へ下る。2009.4.18

HarikawaccHarikawabbHarikawaaa今年も余呉の花の谷へ/湖西にはないキクザキイチゲ、ヒトリシズカ、ユキツバキなどもあって余呉は静かに花を楽しむにふさわしい場所。ショウジョウバカマの多さも目を見張るものがある。水が落ちる断崖に葉を広げ茎をのばし赤い花を咲かせる様子は水源の森にふさわしい光景だ。一面に咲くイワウチワを抜ければシャクナゲの群落が登場し、その上はブナ林となって若葉が出始めている。これほど連続して楽しめる場所を私は知らない。そして今日はメジャーを持参し、ブナ巨樹の胴回りを計ることに。4m10cm弱であった。この谷は発売中の『湖国と文化』春号の連載「水源の森を訪ねて」で取り上げているので、ぜひご一読を。2009.4.11

Imoaraiaa勝竜寺、淀、一口(いもあらい)、向島/好天続きで4月としては記録的な暑さのなか、桂川、宇治川を渡り、旧巨椋池を縦断する。明智側の勝竜寺城と豊臣の淀城の跡に立ち寄り、水運重視の時代の淀川三川を舞台にした山崎の合戦を話題にすることで、自然を少しは身近に感じてもらえたと思う。一口の前川桜並木など桜吹雪の中を歩くことができ、大いに盛り上がる。久しぶりの神戸のIさんが参加してくれたり、新しい人の参加もあって、まずまず楽しいウォーキングであった。2009.4.10

Meotozakuraaa桜の園を歩く/参加者が少ないのは寂しい限りであったが、はじめはえてしてこういうものでとにかくやるしかない。来てもらった人のためにも盛り沢山な一日とする。清水桜へ立ち寄り、近江中庄駅から別荘地、軍艦山、百瀬川扇状地、近江坂、酒波寺、竹生桜、夫婦桜とまわり近江中庄駅へ戻る。三部咲きの予想が寒波の影響で一部の木で咲き始めたところで、一日じゅう気温が上がらず厳しいウォーキングであったが桜の園の素晴らしさはよくわかってもらえたようで、終って正直ほっとした。ココロト探しのツアーであり、トレイル12峠へのアプローチのひとつとしても貴重であり大切にしたいものだ。2009.3.29

*例会の一部は、山の本HP「山へ行ってきました」http://hakusan.outdoor.cc/yama_rep/でも紹介しています。

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HakusanaaIwautiwaaaKabeyoshiaa水源の森・中央分水嶺の山から列島を縦断する古道まで、春夏秋冬、自然を求めて縦横無尽に歩きたいと山と自然研究会青山舎では考えています。2009年は湖西だけでなく、湖北余呉や白山をめざします。例会は第一週の「日曜例会」や第三週の「平日例会」と随時開催の「特別例会」からなり、共催ではよみうり京都文化センターロハスウォーキングやびわ湖トラストウォーキングなどもあります。いずれもどなたでも参加できます。申込みは090-1145-3293檀上まで。会費は諸経費込みで2500円☆☆から。


「水源ウォーカーのひとりごと」
中央分水嶺と水源の森は、山・自然・旅に親しむ者にとっては貴重なフィールド。自然と暮らすライフスタイルは、今日ではだれもがあたりまえのこととして受け入れられているかにみえますが、内実は環境の時代にふさわしいレベルには至ってはいないようです。
環境を維持する役割を担う、生態系が維持されているほんとうの自然への理解が十分とはいえす、共生の歴史を受け継いできた地域における厳しい過疎化という現実もあります。多雨多雪によって成り立つ日本列島の自然のなかで、中央分水嶺とその周辺はその中核をなし、日本海側と太平洋側の交流の歴史を色濃く残しています。 
私たちは自らの生活圏を流域単位で見直すなかで、新たな自然観を構築する必要に迫られているといえるでしょう。自然の拠点というべき水源の森から中央分水嶺は、環境国土の拠点としての可能性は大きいものがあります。山と自然研究会青山舎では、山・自然・旅&ライフスタイルをあわせたスーパーツーリズムというべき総合的な視点から、湖西、湖北をはじめ自然の恵みにあふれた中央分水嶺エリアへ四季を通じて足を運び、レポートしてゆきたいと考えています。

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2009年7月 8日 (水)

中央分水嶺トレイル情報

ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしています。/このコーナーでは高島トレイルをはじめとする湖西湖北を中心に全国の中央分水嶺の情報も集めたいと思っています。

Yogoyokoyamacc_2Yogoyokoyamabb_2余呉中央分水嶺の展望台へ/淀川水源高時川源流のゲートマウンテンであり、この名山にまず登り、余呉の中央分水嶺核心部を眺めることから「トレイルによる水源の里余呉活性化プロジェクト」は始まった。その中心的役割を担うウッディパル余呉トレイルクラブは、菅並から棚田跡が残る小市谷から鳥越峠の山仕事の道を整備しながら、三高尾根の急登を経て頂上へ。余呉の中央分水嶺にふさわしいダイナミックな横山余呉ルートが仮開通した。2009.7.6

YogoyokoyamaccYogoyokoyamabbYogoyokoyamadd


NogohakusanccNogohakusanaaNogohakusandd能郷白山へ/平家岳などの登山口の確認やその周辺の林道の様子を見に行く。R157の根尾川東谷上大須を経由する迂回路から大河原へ出て、温見峠へ着いたのは12:30であった。せっかくなので車に積んでいる長靴を履いて登ることにする。トレーニングがてら早足で息を切らしながら山頂へ。低木に囲まれた一等三角点ピークを通り過ぎて社のあるピークに憩う。三角のイソクラと丸い前山が招くがまたの機会に。とはいえ花がたくさん咲いているので前山との鞍部近くまで足をのばす。往路を小走りで下って14:30すぎに峠へ戻る。さっそく温見へ向かう。武生山岳会の萩原さんらとの、さんろく会の舞台となった気象観測施設が健在であったのは嬉しかった。中島から自然林の残る伊勢峠を越えて面谷橋へ急ぐ。林道入口には立派な平家岳への案内標識が立っていた。中央分水嶺でつながる琵琶湖からアルプスへは、夜叉ヶ池周辺、冠山・金草岳、能郷白山、平家岳、大日ヶ岳・鷲ヶ岳、川上岳・位山、そして千町尾根から乗鞍岳の7フィールドを、一年がかりで歩くプランを考えていて、今年こそ実現したいと思っている。さらにR158を走って、荒島岳の勝原以外の下山、佐開の登山口を見て帰路につく。2009.6.27

YanagaseyamaaaTotinokitogeaa雨の中央分水嶺/あいにくの天候となり、整備作業は厳しいので夢の余呉トレイルのアウトラインをおさらいすることに。文室林道から権現坂や鳴海越、敦賀側から玄蕃尾城、池河内から中河内への峠道入口、さらに木の芽トンネルを抜け栃ノ木峠、椿坂峠の造成地跡、午後には中央分水嶺核心部の展望台である横山岳への菅並ルート入口、丹生川渓谷、そして摺墨から林道で東野山砦へ。中日新聞で大きく取り上げられたこともあって、地元の若者や湖北一帯から多士済々が集まり、今後の整備スケジュールを決めた。横山菅並ルートと椿坂峠から玄蕃尾城からとなるが、厳しい作業が予想されるものの、実現の確かな手ごたえを感じることができた。2009.6.22

Trailaa進化するトレイル/起点愛発越から乗鞍岳へ高島トレイルは向かうが、余呉や西浅井で盛り上がる気運に対応して東側にもトレイルはのびてゆく。大浦越から山門水源の森、さらに愛発越と一連の深坂峠へつなぐことができると湖北へつながり、プラス一日のマキノプランとしても貴重だろう。一方で三国岳・丹波越から桑原へ下ると終点となるが、平良ふれあいセンターキャンプ場から朽木中心部にある想い出の森や道の駅くつき新本陣へのアプローチとして白倉岳から鷹ケ峰を経て桑野橋へ至る素晴らしいルートがあり、プラス一日にふさわしい。さらに当初から関係者皆で思い描いていた中央分水嶺から琵琶湖湖岸まで、起点側は海津大崎、終点側は萩の浜へ、トレイルをのばす案もひかえている。既存のコースを接続、整備すれば難しいことではない。こうした中で協議会が様々なツアーの調整をすることになるのである。2009.6.4

Karikawabb余呉の中央分水嶺へ/高時川は淀川水源にあたる。トレイルへの道のりは遠く厳しいものが予想されるが、ピンポイントでも多くの人にこの頼もしい水源の森の素晴らしさを伝えてゆきたいと思う。高島トレイル関係者を地元関係者に引き合わせ、針川からの中央分水嶺に案内して、上谷山や下谷山を見てもらった。尾羽梨林道からの三国岳、権現坂からの行市山整備から、中央分水嶺トレイルによる余呉水源の里活性化の取り組みが今月からいよいよスタートする。2009.6.1

Okusugenoikeaa連日、高島トレイルを歩く/地元対応でツアーをする旅行社がまた一社増えて三社となった。全国展開するショップのツアーも準備中であり、協議会主催のものをあわせてガイドの対応が忙しくなってきた。その合間をぬって東京のグループなどの案内も入り、先週から歩きづめの状態に。今はブナ新緑が素晴らしく、毎日歩いても飽きることはないが、歩き始めた人のどれだけが最後まで歩き通してくれるか気にかかる。長い道のりを歩き通すことで中央分水嶺の類い稀なブナ混生林の全体像がだれにも見えて来るだろうし、自然ばかりかトレイルには交流の歴史や山の民俗など多くの出会いがある。仲立ちをする私としては、トレイルメンテナンスはもちろんコースが分散するようしっかり調整し、さまざまなきっかけやサプライズを用意して、登山やウォーキングがこれほど奥が深いものか、と多くの人に言わしめたいと秘かに願っている。2009.5.29


Yogohumuroaaつわもの続々登場/ウッディパル支配人氏の呼びかけで関係者が集まった。登山家Kさん、すべてに研究熱心なTさん、ブナを守り育てるHさん、行動的なMさん、そしてもちろんキーマンのM先生、忘れてはならないのがウッディパルを支える若きMさんという顔ぶれで、都合で欠席だが賛同をいただく数名も紹介された。地名やこれまでの地元の取り組みなど興味深い話がのっけからポンポンと各氏から飛び出し、興味津々。そうそうたる顔ぶれに心の中で思わずニンマリ。中央分水嶺トレイルは余呉湖と夜叉ヶ池を結ぶ方向で話は盛り上がり、後日再度集まり母体作りを急ぎ、来月から整備ツアーをスタートさせることとなった。帰路はさっそく文室林道を通り、余呉湖と行市山をつなぐ尾根を下見。展望もよく、いつもながらゲートマウンテン横山岳が特に印象的だ。2009.5.15

YodogawasuigenaaYodogawasuigenbbYodogawasuigenccトレイル第二幕がこれから始まる/トレイルスルーの疲れが残るなかで、昨日、一昨日と冷たい雨の降りしきる高島トレイルを多くの人を案内して、今日は余呉で打ち合わせ。こちらでも中央分水嶺トレイルの気運が高まって、その中心となるウッディパル余呉の人たちとどう進めてゆくか、話し合った。まずは地元の関係者に集まってもらい水源の里余呉活性化委員会のような組織を作り、腰を据えて取り組むことになる。熱心で長浜でのまち起こしの実績を持つ支配人や有能な若いスタッフがいることは心強いかぎり。連休明けからの取り組みとなるが、行動するアドバイザーとして大いにがんばらせてもらおう。その足で時雨の合間に菅山寺へ。トレイル&水源の森センターとなるウッディパル余呉と横山岳の林道からの雄姿はいつみてもいいものだ。新緑のブナ林を下った菅山寺は春第一陣の花は終わり、トキワイカリソウやエンレイソウ、チゴユリなどが咲いていた。山門の両脇の大ケヤキの、枯れたと思っていた右手の木もよく見ると幾つかの枝は若葉を出していて、それを見た時は我がことのようにうれしかった。トレイル第二幕が始まるにあたり、これはさいさきがいい話しだ。2009.4.27

Omizakaaaトレイルスルーにチャレンジしてみませんか/五月連休の高島トレイルスルーが近づいてきました。昨年は2泊3日に分けて2回で行ないましたが、今年は5月2日から6日の4泊5日で一気に歩きます。愛発越をスタートして、黒河峠、近江坂、桜峠、おにゅう峠で泊まり、三国岳・桑原をめざします。多くの花やブナ新緑が素敵な季節で、中央分水嶺の日の出はもちろん、サポーター差し入れのビールを飲みながら見る夕日はことのほか味わい深いものです。トレイル協議会主催で、今回も私が案内します。一緒に歩きませんか。休みが取れない人はサポーター送迎による部分的な参加も可能です。2009.4.23

Kyogikaicc高島トレイル協議会ツアー始まる/好天の下で第一回目は寒風から黒河峠。30人近い参加で、いいスタートとなった。ガイド養成も兼ねた取り組みであり、レベルアップを計り全国水準をめざす。カタクリ、イワウチワ、イワカガミ、オオバキスミレそしてタムシバなどが満開で、今年は暖冬のせいか例年になく一気に咲き壮観だ。赤坂山登山の人も多く、グループは平日に行なうとか、コースを変える必要がありそうだ。続いて旅行社のツアーも始まり、連休にはトレイルスルーとなる。トレイルの醍醐味はやはりスルーであるが申し込みが予想以下であり、多くの参加を期待したいところだ。今年から黒河峠、近江坂、桜峠、おにゅう峠でテント泊の4泊5日完全スルーとなる。2009.4.21

Harikawaokuaa中央分水嶺のブナ巨樹/針川奥のブナ巨樹の実際の太さはどの程度なのか、前から気になっていたのだがメジャーで計ってみた。滋賀県一という話もあるのだが、どう贔屓めにやってみても4m10cm弱であった。近くに別の木があるかもしれないが、少なくとも中央分水嶺へのルート上にはない。これで駒ケ岳のものが湖西湖北エリアではトップに返り咲いたことになるが、こちらも通った時に計ってみることにしよう。2009.4.11

Tunokawagoeaa角川越/武奈ヶ嶽から水坂峠へ向けて下りきったところに堀切があって、両側へ道が下っている。ほとんど歩かれていない様子だが、道形は立派であり古い峠道に違いない。前から気になっていて、今日やっと両側の入口を確かめることができた。角川側はお地蔵さんが並ぶ三叉路から入るが、通りがかりの老人に聞けば、戦後まで若狭の人がこれを越えて魚を売りに来ていたという。山中側は旧道が新道を横切ってそのまま谷に入り峠へ至る。かつて山中関所跡から水坂峠へ、草に埋もれたかつての道をたどっていた時に見た石橋へ続くのではないかと期待したが残念ながら違っていた。角川下からのもうひとつの峠道がその石橋につながっているのかもしれない。ともあれこの峠道の存在で、保坂からの水坂峠とあわせてひとまわりできることとなり、中央分水嶺トレイルの巡礼道・鯖街道の峠歩きが楽しいものになりそうだ。峠歩きはトラストウォークで行なうことにしている。2009.4.10

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[湖西湖北の中央分水嶺]
佐々里芦生トレイル/ソトバ峠−ダンノ峠−佐々里峠−小野村割岳−カヅラ谷乗越−天狗峠−三国岳/約30km
高島トレイル/三国岳−三国峠−ナベクボ峠−根来坂−百里ヶ岳−木地山峠−池河内越−駒ヶ岳−駒ヶ越−行者山−搦谷越(椋川越)−二の谷山−水坂峠−武奈ヶ嶽−三重嶽−大御影山−近江坂−抜土−大谷山−粟柄越−赤坂山・三国山−黒河峠−乗鞍岳−愛発越/12の名山と12の若狭越の峠、約80km
西浅井トレイル/愛発越−山門水源の森−深坂峠−三方ヶ岳−行市山/約10km
余呉トレイル/行市山−刀根越・柳ヶ瀬山−椿井嶺(椿坂峠)−庄野嶺峠−栃ノ木峠−音波山−ピーク971(下谷山)−上谷山−三国岳−夜叉ヶ池/約40km

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2009年6月29日 (月)

青山舎から

ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしています。/このコーナーでは山と自然研究会青山舎のPRやさんろく比良の日々、毎月発行する葉書通信などを掲載します。/青山舎メールアドレス bluemountainlodge1981@mail.goo.ne.jp

NogohakuaaNogohakubb山・自然・旅2009.7/青山舎ブログ「ブルーマウンテンロッジから」
今月のオアシス/能郷白山は中央分水嶺の魅力をすべて持ち合わせている山だ。高山と低山の中間であり、前山、イソクラと本峰からなる山のスケールの大きさ、この山を中心とした奥美濃と奥越の山の広がり、温見峠の日本海側と太平洋側の交流の歴史のすべてに、登ると満ち足りた気分になるこ。
[自然]
琵琶湖からアルプスへの中央分水嶺7フィールズは、夜叉ヶ池、冠山金草岳、能郷白山、平家岳、大日ヶ岳鷲ヶ岳川上岳位山、そして乗鞍岳をいう。
[山]
高島トレイルは多くの日帰りツアーが実施され賑わう。余呉も整備が始まった。ソロテントツアーを中心にした、より高くをめざしブレイクスルーしたい。
[旅]
世界ジオパーク登録申請中のひとつ、糸魚川はフォッサマグナで知られ要注目。白馬、雨飾の山から親不知の海まで勢ぞろい。塩の道が彩りを添える。
[トレイル]
応援する新ハイ関西で「無限江山1夏は高みをめざそう」の記事を書く。亜熱帯から亜寒帯までの植物の垂直分布を体感できる日本列島の素晴らしさ。
[青山舎の自然と暮らす本・記事]
■芦生の森案内[地図付普及版2008.10]/近江の峠/湖畔/山で花と出会う/比良湖西の山/巨樹の誘惑/芦生の森に会いに行く
■湖国と文化夏号水源の森-石田川八王子谷
■新ハイキング関西盛夏号「無限江山1夏は高みをめざそう」
■MOH通信24「ECO-TOURISM11上高地の確かな役割」
■ネット山の本「山へ行ってきました」
[誰でも参加できる青山舎例会案内/事前申込要]
■7/6[月]横山岳余呉ルート/わに駅6:25
■7/26[日]余呉中央分水嶺柳ヶ瀬山から椿井嶺/わに駅6:25
■8/9[日]カベヨシ由良川源流/わに駅7:30集合

HarikawaaaKabeyoshiaa山・自然・旅 2009.6/青山舎ブログ「ブルーマウンテンロッジから」

余呉針川にて。廃村八丁から夜叉ヶ池までの湖西湖北トレイルを想う。しっとりとした混生林の森の静けさといったらどうだろう。高島トレイルではカベヨシ大杉が印象的で、ゴール三国岳が近いことを教えてくれるが、それ以上にその生き生きとした立ち姿に圧倒されてしまう。
[誰でも参加できる青山舎例会案内]
■芦生への道鎌倉山ループ6/7[日]JRわに駅7:30集合☆☆オグロ谷からのとっておきコースです
■ロハスウォーク供水峠炭山から宇治へ6/14[日]JR六地蔵駅9:00集合☆
■余呉の中央分水嶺中河内塩買いの道6/17[水]JRわに駅7:30集合☆☆☆/事前申込要
[山]
「夏は高みをめざそう」という一文を新ハイに書かせてもらった。高山帯という垂直分布の頂点に立つことで、低山帯の水平分布の多彩さを再認識。
[トレイル]
高島トレイルスルーに始まり、ツアーガイドに明け暮れた。同じ道を繰り返し歩くということは今までにないことだが、季節の微妙な移ろいに驚く。
[自然]
ひと雨ごとに新緑は深まり、薮は猛烈な勢いで林床を覆う。6月はまさにワイルダーの世界。いい雨具を着れば梅雨もまた楽しい。淀川水源の森へ。
[旅]
地元の多彩な顔ぶれが集まり、中央分水嶺トレイルによる水源の里余呉地域活性化プロジェクトが、ウッディパル事務局でスタート。つわものよ、来れ。
[青山舎の自然と暮らす本・記事]
■芦生の森案内[地図付普及版2008.10]/近江の峠/湖畔/山で花と出会う/比良湖西の山[ヤマケイ]/巨樹の誘惑/芦生の森に会いに行く
*草川啓三さん最新刊『伊吹山案内』[ナカニシヤ]
■湖国と文化夏号水源の森-石田川支流八王子谷/ネット山の本「山へ行ってきました」/新ハイ関西の山「夏は高みをめざそう」/MOH通信「ツーリズム上高地」

Photo_2草川さんの写真展/『伊吹山案内−登山と山麓ウォーキング』(定価1995円、ナカニシヤ出版2009.6)出版を記念して、草川啓三写真展「山で花と出会う」が開催される。6/11-16に和邇るーむぶな077-594-3573。伊吹山は意外にもこれまで空白地帯であったが、草川さんによって見事に埋められた。これまで通りフォトエッセイ&ガイドの手法でまとめられ、見てよし、資料としてよし、案内書としてよし、花図鑑としてよしで、地元による自然の保全が始まったところでもあり、この本の果たす役割は大きい。

GonzoaaImg_6583山・自然・旅 2009.5/青山舎ブログ「ブルーマウンテンロッジから」
無限江山の風景/若葉がやさしい原生林の渓谷を伝って権蔵坂へ行った。若狭側の峠道は伐採植林で消えて久しいが、芦生側は旧道が断続的に残る。小浜からこの峠を越え、品谷峠を経て中央分水嶺ソトバ峠を再び越えて山国へ出て、さらに祖父谷峠を越えて京の都へ至る歩荷の時代の古道にあたり、根来坂を越える旧鯖街道よりもこのルートは短い。中央分水嶺トレイルと若狭越えの峠道の組み合わせは絶妙であり、興味は尽きない。
[誰でも参加できる青山舎例会案内]
5/2[土]-6[水]高島トレイルスルー*協議会主催0740-22-6111であり、3回目の今回はいよいよ4泊5日で完全スルー。檀上案内、部分参加も可。
5/10[日]ロハスウォーキング東海自然歩道音羽山/JR石山駅9:00集合*よみうり京都文化センター
5/20[水]白山シリーズ2荒島岳/JRわに駅6:24集合
6/1[月]−6/2[火]余呉キャンプ*6/2はJRハイク大黒山
6/7[日]日曜例会鎌倉山/JRわに駅7:30集合
[山]
ロゴスツーリングテントが思いのほか快適であったので、より丈夫で軽いアライドマドームライトを手に入れる。昨年から発売しているもので、これだとアルプス稜線で悪天になっても心配はない。例会でも使おうと思っていますので、よろしくおつきあい下さい。
[自然]
都合のいい里山という幻想は捨てて、生態系の維持された自然としっかり向かい合いたいものだ。中央分水嶺にはこうした自然が多く残っていて、さらに冬に積雪が多いことは注目すべきことだ。亜熱帯から亜寒帯までの湿潤で多様な植物の垂直分布が形成され、世界的に貴重な存在だからだ。
[旅]
旅は原点回帰すべきであり、シンプルで個性的であればあるだけその効用は大きい。現代の混沌は旅を忘れたことから始まったような気がする。山や離島といった辺境へひとり訪ねてみるといい。自然にのみ込まれつつある過疎地が何とたくさんあることか。さらに住む人の貧しくも笑顔の素晴らしさにも驚く。
[トレイル]
中央分水嶺トレイルによる地域活性化第二幕が余呉で始まる。はからずも高島では、トレイルマップに続きトレイル公式ガイドブックができたところだ。多くの人に歩いてもらい、地域をよく知ってもらうための重要なツールだが、実はそれ以上に地域に住む人にこそ必要なものなのだ。
[青山舎の自然と暮らす本・記事]
■芦生の森案内[地図付普及版2008.10]/近江の峠/湖畔/山で花と出会う/比良湖西の山/巨樹の誘惑/芦生の森に会いに行く
■湖国と文化春号水源の森-高時川針川/ネット山の本「山へ行ってきました」
■高島トレイル公式ガイドブック(協議会発行、頒価1000円)/マップに続き青山舎で企画執筆制作


SanjoaaMansakuaa山・自然・旅 2009.3-4/青山舎ブログ「ブルーマウンテンロッジから」「中央分水嶺の感動を多くの人に。ガイド・オブ・ザ・トレイルの願いです」

[誰でも参加できる青山舎例会案内]
■3/11水曜例会大黒山(雪がないので上谷山に変更)
■3/15特別例会三重嶽(3/14天候不良予想のため変更)
■4/5日曜例会葛川越/すべて和邇駅7:30集合
■3/29トラストウォーク/今津のエドヒガン/びわ湖トラスト
■4/11ロハスウォーク/淀かいわい/京都よみうり文化センター
[山]
湖西湖北の中央分水嶺の山々をホームグラウンドにし、向かうは大雪から屋久まで。私を育んでくれた白山、大山がよいも再開できればと願っています。
[トレイル]
高島トレイルガイドブックの原稿を書き上げたところです。これで地図、パスポート、パンフレットとすべてが揃います。後はガイドの腕の見せどころ。
洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島の世界ジオパークネットワーク加盟が今年中に実現しそうです。ジオグラフィックマウンティニアリングも第二段階へ。
[旅]
トラストを、現地を知る、守る、伝える、共同作業と定義づけ、結果以前にまずトラストココロを重視しています。トレイルにも旅にも共通のようです。

[青山舎の自然と暮らす本・記事]
■芦生の森案内[地図付普及版2008.10]/近江の峠/湖畔/山で花と出会う/比良湖西の山/巨樹の誘惑/芦生の森に会いに行く
■湖国と文化春号水源の森-高時川針川/ネット山の本「山へ行ってきました」

971971_2青山舎通信/山・自然・旅2009.2-3「中央分水嶺の感動を多くの人に。ガイド・オブ・ザ・トレイル」

[誰でも参加できる青山舎例会案内]
■特別例会2/22[日]武奈ヶ嶽スノーシュー、わに駅7:30集合
■日曜例会3/8[日]三国峠スノーシュー、わに駅7:30集合
■水曜例会3/11[日]大黒山スノーシュー、わに駅7:30集合
■特別例会3/14三重嶽スノーシュー、わに駅7:30集合
■ロハスウォーキング3/7[土]木津川流橋[よみうり京都文化センター]
■トラストウォーキング3/20[土]旧鯖街道[びわ湖トラスト]
[山]
芦原岳南尾根、駒ケ岳焼尾谷左岸尾根、横山岳東尾根、上谷山西隣のピーク971[写真]南尾根など、今冬は印象深いルートでのスノーシュー登山が続く。
[トレイル]
雪の増減が激しく、トレイル12山スノーシューは道半ばのまま。日本列島における気候の移行帯にあたり、寒暖の妙が湖西、湖北のブナ山の魅力かも。
[自然]
地元とトラストが組む内湖再生プロジェクトが縁で、改めて安曇川デルタを見直す。水源の森と共に河口は、アクティブな自然の醍醐味を教えてくれる。
[旅]
温暖化とはうらはらに経済は氷河期へ。山のロハスを願う私たちにも直撃し、安閑とはしてられない。夢を貪る旅から、人生そのものが旅の時代へ。
[本]
携帯性重視の役に立つブックレットを研究中。トレイルガイドブック、大切な場所を歩き守り伝えるココロトあたりからからカタチに。乞う、ご支援。

[青山舎の自然と暮らす本・記事]
■芦生の森案内[地図付普及版2008.10]/近江の峠/湖畔/山で花と出会う/比良湖西の山/巨樹の誘惑/芦生の森に会いに行く
■湖国と文化春号水源の森-高時川針川/ネット山の本「山へ行ってきました」

DomanbbMikuniyamaaa青山舎通信/山・自然・旅2009.2「感動をカタチに。サークル・オブ・ザ・トレイルの願いです」

[誰でも参加できる青山舎例会案内]
トレイル12山スノーシュー
■日曜例会2/1[日]駒ヶ岳
■平日例会2/4[水]ニの谷山、わに駅7:30集合
■特別例会2/22[日]武奈ヶ嶽
■ロハスウォーク2/14[土]青谷梅林
■トラストウォーク2/21[土]松ノ木内湖
[山]
麓に住んで30年になるが、いつ見ても比良はいい山だ。特に冬は北南の気候の移行帯にあたり、中央分水嶺とちがって雪化粧した姿を見せることが多い。
[トレイル]
中央分水嶺・高島トレイル12山スノーシューはやりがいのあるプランだ。今年もすでに半ばを超え、積雪と天候に恵まれ、昨年とはまた違った感動がある。
[自然]
ココロト・マガジンをびわ湖トラストで実現させたい。多くの人の心を通わせて、大切な自然を何としても残し、胸を張って次の世代へ伝えられるように。
[旅]
青山舎はトレイル&トラストで活路を見い出そうとしている。ココロトは実は二つのトを表していて、カタチの奥には内なる山や自然、旅があると信じて。
[青山舎の自然と暮らす本・記事]
■芦生の森案内[地図付普及版2008.10]/近江の峠/湖畔/山で花と出会う/比良湖西の山/巨樹の誘惑/芦生の森に会いに行く
■湖国と文化冬号水源の森-愛知川源流/IT山の本「山へ行ってきました!」

Mizugahamaaaココロトの始まり/ココロトラストとして提案しているが、思いはそれにとどまらずココロトレイルを強く意識したものであり、ココロタウンへの願いも強いものがある。ここでいうタウンとは、心はカントリーにありながら趣味的生活を支える街の利便性をそれなりに確保した状態をいう。いなかで快適に住むには街以上に先端技術、高い文化性が不可欠であり、待っていてもだれも与えてはくれないので自ら環境整備をするしかない。エコにおいて、高い意識を持てば持つだけ例えば化石燃料依存というような現実とのギャップを思い知らされるのがいなか暮らしである。とはいえ電気自動車やオール電化とかガスによる家庭用電池エネファームの登場で、動力源を個人が持つ時代となり、いよいよほんとうの環境の時代が始まることになる。与えられるなかでの社会の取り組みから、個人が自主的に管理、創造するエコが可能となる。街では限られるがカントリーでは薪ストーブあり、太陽光、太陽熱、風、水など自然の力を利用する発電も思いのままであり、得られるものは小電力とはいえ大型家電以外のものはおしなべて動かすことが可能である。一挙に導入することは経済的に不可能だが、自家発電の比率の高まる数年後を見通してひとつずつ節電タイプに切り換えてゆけばいい。そして身の回りの生活用品が本当に必要かどうか、小型化できないかどうか見直すのだ。消費社会というメーカーからの押し付けともおさらばし、シンプルで機動性、緊急性に富むアウトドアの視点も必要だ。ライフスタイルの再構築と並行して、限られた電力をどう使うか自らの判断で決めるのはあながち悪い話ではない。モノにふりまわされる時代からココロから楽しむ時代がこれから始まる。写真はココロト拠点のひとつ、シャーレ水ケ浜。2009.1.29

Mikuniyamabbいつものつぶやき、私たちには山がある/幾度この言葉をこのブログに書いたことだろう。激変の時代となって山の存在がことさら大きいものになった人も多いにちがいない。私たちは自然の手のひらの上にありながら、多くの幻想や過信をしてきたことに気づいたからだ。自然の象徴的なものこそ山である。山は元来大きな憧れであり、理想をめざす場所であった。高さに惑わされた時代もあったが、今にして思えばすべて内なる初登頂ということに集約される。この世界にはのどかな里山などなく、厳しい戦いのなかで瞬間瞬間において両者拮抗する状態であっただけなのだ。私たちには生きものと同じように目が醒めて眠るまで絶えることのない戦いの中に生き、そのなかでこそ生きる意義を見い出すことができる。人間としてせめて、紳士的で静かな戦いをしようではないか。生きものと同じような確かな足取りで、山へ。青山舎はまもなく8年を迎える。山・自然・旅&自然と暮らす本に、今後の方向性も含め具体的な答を出す時のような気がする。2009.1.21

Hiraaa今日も雪は続く/今年の冬はなかなか本格的で、冬型の気圧配置がこれだけ続くことは珍しい。気圧配置を見ていると、例年だと東シナ海や黄海で低気圧が発生して発達しながら日本を通過することが多いが、今年は日本海と太平洋でそれぞれ発生して日本を過ぎて発達している。これでは西日本で冬型が続き、南風が入り中休みとなることも移動性高気圧も生まれにくいようだ。表裏の移行帯にあたる比良では、北斜面は雪が多いが南側は日が射すことが多く、はっとするほど美しい純白の姿を現わすことが多い。今年はそれが少ないのが寂しいが、厳しい冬型の気圧配置のせいだろうか。比良の向こうの高島では記録的な雪となる気配だ。湖北に多いのが北雪、湖西に多いのを南雪と地元でいうが、そうであれば後者だ。気圧配置とはうらはらに気温や海の水温が高いということになるのだろうか。明日は天気が少しはましなようで平日例会で三国山だが、どこまで上に行けるだろう。2009.1.13

Bml20092009年は冬型の気圧配置にすっぽり覆われ、湖西は雪降りの正月となった。今年は高島トレイルを含む湖西湖北を、サークル・オブ・ザ・トレイルを合い言葉に全国中央分水嶺の一大センターにしたいと考えている。湖西湖北は、日本列島の中央部にあって、多様な自然に溢れ、日本海側と太平洋側の誇るべき交流の歴史を持ち、400万年の琵琶湖の重要水源にあたる。こうした魅力的なフィールドを、春夏秋冬手軽に楽しめるということはどこでもできることではなく、とても素晴らしいことだ。マウンテンロハスをめざす私たちには広い世界が必要であり、ここをホームグラウンドにしながら、北は大雪山から南は屋久島まで、水の生まれるとっておきの場所を巡り歩きたいと願ってやまない。めざせ、内なるトレイルへ。

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SaikohoaaKuromiaa山・自然・旅 2009.1
「謹賀新年、今年もよろしくお願いします」


[山]
昨年は多くの山へ登った。いい人たちとの出会いとともに、素晴らしい朝日、夕日をあちらこちらで見ることができ、感動の連続。今年はさらなる高みへ。
[トレイル]
中央分水嶺・高島トレイルをめざす人が増えてきた。春秋の協議会スルーも無事終えて、今年から始まるサークル・オブ・ザ・トレイルの旅が楽しみだ。
[自然]
ネイチャーフロントに住む快感は、全力で自然と向かい続けるなかにあるようだ。びわ湖トラストもスタートし、水源の森にも遅い春が訪れるだろうか。
[旅]
旅を自然流にいえば、自らのなわばりを拡大する行為であり、それにはトレイルとベースキャンプが必要となる。JEAFのやどには期待は大きいものがある。
[青山舎の自然と暮らす本・記事]
■芦生の森案内[地図付普及版2008.10]/近江の峠/湖畔/山で花と出会う/比良湖西の山/巨樹の誘惑/芦生の森に会いに行く
■湖国と文化冬号水源の森-愛知川源流/IT山の本「山へ行ってきました!」
[青山舎例会案内]
■日曜例会1/4[日]トレイル12山スノーシュー
■平日例会1/14[水]12山スノーシュー、わに駅7:30集合
■特別例会1/18[日]25[日]12山スノーシュー
■よみうりロハスウォーク1/10[土]宇治くつわ池
■びわ湖トラストウォーク1/17[土]畑棚田と鴨川

Bunabb2009年を迎えて/ホテル十勝川さんからの蕎麦とロハスウォーキング久保田さん差し入れの酒をいただきながら、紅白と第九が入り混じった穏やかな年越しを迎えています。ありがとうございます。楽しい時はもちろんですが、悲しい時も苦しい時も私たちにはいつも山があります。今日は雪が舞う寒い一日でしたが、自然の頂点というべき山はすべてを包み込んで、微動だにしない大いなる存在であり、私たちも厳しい時代にあっても山のように歩み続けたいものです。2009年はみなさんと共に、青山舎の飛躍の年にしたいと思います。変わらずおつき合い下さい。2008.12.31

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2009年6月15日 (月)

青山舎の自然と暮らす本・記事

ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしています。/このコーナーでは自ら作る本のことや雑誌などへ寄稿する記事のことをご紹介します。/青山舎の自然と暮らす本のご注文はメールbluemountainlodge1981@mail.goo.ne.jpまたはケータイ090-1145-3293でお願いします。

Shinhi107aa新ハイ関西、連載スタート/「無限江山」と題してレポートを書かせてもらうことになり、第一回目は「夏は高みをめざそう」ということで、混雑を避けながらいかに楽しむかをテーマに。今改めて注目のソロテントを使った登山についてにもふれた。登山は奥が深く、その効用ははかり知れないくらいに大きいものがあるが、気づいていない人が多い。単なる暇つぶし、憂さ晴らしとして控えめに楽しむのもいいが、登山に向けた並々ならぬ準備から現地で見たこと、聞いたこと、感じたことを周囲に伝えることはとても大切なことだと思う。2009.6.15

Moh24aa久しぶりにMOH-TOURISM11登場/まだまだ旅は憂さ晴らしの域を出ない状況だが、これは里山と原生という対立構図で組み立てただけのぜい弱な自然観が背景にありそうだ。自然と歴史が合わさった特別な場所で私たちはトレーニングを積まなければならないと思う。今回は「上高地の確かな存在」というテーマで書いた。

Yomiuriaa高島トレイル公式ガイドブック紹介/朝日に続き読売新聞でも大きく取り上げてもらう。若い記者の迫力に圧倒され、これを手に持って写真を撮られるはめに。他のニュースがなかったのか私の顔まで大写しとなって、トレイルの印象がこれでかなりマイナスになったのではないかと危惧してしまう。これまで裏方に徹っしてきただけに不覚をとってしまったが、この本が多くの人に手に取ってもらい、素晴らしいトレイルを歩いてもらいたいものだ。2009.6.6

Photo草川啓三さんの最新作ができた/伊吹山がよいが『伊吹山案内−登山と山麓ウォーキング』として見事に結実。これでまた空白地帯が草川さんによって埋められた。これまで通りフォトエッセイ&ガイドの手法でまとめられ、見てよし、資料としてよし、案内書としてよし、花図鑑としてよしで、地元による自然の保全が始まったところでもあり、この本の果たす役割は大きい。定価1995円、ナカニシヤ出版2009.6/出版を記念して写真展「山で花と出会う」が開催される。6/11-16に和邇るーむぶな077-594-3573。

Photo高島トレイル公式ガイドブックができた/マキノ、今津、朽木が連係したトレイル整備、運営協議会設立、パンフレット制作、トレイル全体マップ制作、トレイル弁当作り、協議会ツアー実施、トレイル詳細マップ制作、トレイルパスポート制作、スルーツアー実施、トレイルガイドライン・ルール作成、ガイド養成開始、旅行社ツアー誘致、そしてとどめはこの公式ガイドブックの制作である。中央分水嶺トレイルによる地域活性化の取り組みは確実に成果を上げ、これからはその深化と宿泊ツアーや若狭越12峠を中心とした観光へ波及させる段階となる。公式ガイドブックはオールカラーで、5万分の1全体図を分割して収録。12山12峠ごとの日帰りとトレイルスルーのどちらにも使え、冬のスノーシュ−登山も意識したオールシーズンガイドをめざした。青山舎制作、トレイル運営協議会発行で、高島市内のトレイル拠点施設や道の駅に置く。A5変形、48頁、頒価1000円。

Azetiaa本作りの友人が手がけた『畦地梅太郎小品集 刻(とき)』/岳人表紙などでおなじみの版画家畦地梅太郎が亡くなって10年が経つが、このほど雑誌や新聞の挿し絵として使われた作品が一冊にまとめられた(定価2500円、かぴさまエンターテイメント2009.2)。手刷版画が1枚付けられた特装版(限定200部で注文販売のみ、定価5250円)を頼んでいたのだが、このほどやっと届いた。登山者をはじめ人の表情が特に印象的で、心をなごませてくれる。特装版はまだ若干の在庫があるようで、欲しい人は青山舎へご連絡いただければ取り寄せ可能。

Shinhaikansai頑張れ!山の情報誌『新ハイキング関西の山』/編集人ムラタさんとは創刊時からのおつきあい。寄る年波には勝てずヘルプの声がかかり、氏の人柄や貴重な取り組みをよしとし、影ながら応援することになってひと月あまりが経った。そして今日106号ができた。孤軍奮闘であっただけに顔を見せるだけでもちがうようで、日ごとに元気が回復し、大した手伝いもできなかったがまあよかったのかな。ということで今後は編集委員としてにぎやかしをさせてもらうことに。ともあれ106号はコストアップにならずカラフルな雑誌に変身。山の情報誌にふさわしい発掘型の内容を活かす為にも、見て楽しい誌面作りは欠かせない。写真のみならず地図が見やすくなったが、次号ではもう少し構成面にかかわらせてもらって、スペース取りからしっかりできればと思っている。2009.4.14

Suigen261aaSuigen2009s湖国と文化2009春号の見本誌が届く。「水源の森を訪ねて」は高時川支流針川/本流、支流杉野川はすでに紹介しているが、やはりこの川の核心は針川の水源の森ということになるだろう。琵琶湖に流れ込む川を見まわしても、これほどの規模で自然が残されているエリアはない。ここには胴回り4.5mのブナ巨樹があるが、鬱蒼とした原生の森が広がり壮観だ。かつてはこうした森が各地にあって自然琵琶湖が育まれていたことから、湖全体の保全にはそれ以上の広さで生態系の維持された水源の森が必要となることはまちがいない。2009.3.26

KaduradaniaaPhotoオアシス イン ザ デザート/山と渓谷から5月号で名水特集をするので、とっておきを教えてほしいという依頼があった。各地の人のとっておきを並べるようでこちらには関西の山からということなので、私は湖西湖北の中央分水嶺がらみでカヅラ谷乗越のわき水を選んだ。木地師の通った峠道であり、原生林の中であり、青山舎の原点というにふさわしい場所。原点といえば、この間で高島トレイルガイドブックの原稿を書き上げたところで、この数年の取り組みを振り返ることができた。また新ハイキング関西の村田さんとは創刊時からの知り合いだが、精力的な彼も隔月刊105号にしてさすがにくたびれが出たようで、その応援をすることになった。何も変わらないようで、振り返ってみれば歩いてきた道のりは思いのほか長く、また登り下りの連続。時々は、カヅラ谷乗越など憩いの場所でネジを巻き直すことも必要なようだ。オアシス イン ザ デザートとつぶやきながら。2009.3.14

25湖国と文化冬号水源の森を訪ねて25/今回は愛知川支流神崎川であり、源流域をたどる冬の御在所山ループコースを取り上げた。湯の山温泉から藤内小屋、国見峠、千種越、武平峠を経て湯の山へ戻るコースであり、御在所山の多彩な表情を見ることができ、スケールの大きい水源の森と古い鈴鹿越の道が魅力だ。

Photo滋賀県最大級の書店に面差し/12月にオープンした大垣書店一里山店はワンフロア900坪の広さ。青山舎にも声をかけてもらうことができて、面差しで並ぶ。ネット時代にも存在感を持つ本を読者は求めていることから、そうした本を一同に集めて頑張ってもらいたいものだ。県立図書館に近く、広い駐車場付きであり、利用価値は高い。

Ashu芦生の森案内の地図付き普及版完成/好評であった芦生の森案内は、一般的なコースの紹介と1:25000の案内図からなる普及版として装いを新たにした。折しもルネッサンスセンターとして親しまれている針畑活性化組合が、滋賀側の入口として認められたことで、芦生の森は新たなステージを迎えた。2008.10

Kyotoわが青春は京都に/月刊京都に連載されていて、その312回目に縁あって書かせてもらった。私の大学時代は歴史と自然の都京都を舞台にして、RUWVと地理の組み合わせもぴったりで、とても楽しいものであった。その当時の4枚の写真も載せた。2008.10.1

Yamanohon『山の本2008秋号』の静山紀行に「乗鞍岳・黒河峠」を書きました。中央分水嶺・高島トレイルのスタート区間となりますが、下見に何度か同行してもらった島本さんとの思い出も少しふれさせてもらいました。2008.9.15

Moh2Moh1『MOH通信2008秋号(21号)』では、春のトレイルスルーを取り上げました。「トレイルスルーで見えたもの」と題して、ソロテント行の苦労話や効用、サポート隊のすごさなど、高島トレイルの可能性を探りました。2008.9.15

Shinkan200712青山舎の自然と暮らす本/芦生の森案内[案内図付普及版]、近江の峠、湖畔、山で花と出会う、巨樹の誘惑、比良山・湖西の山、芦生の森に会いに行く/森の百貨店で発売中です

[自然と暮らす本・雑誌]

Content2湖国と文化夏号では「水源の森を訪ねて」の連載だけではなく、特集「山の花ファンタジー」も書かせてもらいました。ページごとに駒ケ岳、三重嶽、大谷山、岳山、柳ケ瀬山、横山岳、呉枯ノ峰・菅山寺、伊吹山、霊仙山、御池岳、御在所山、雨乞岳、音羽山、比叡山の花を取り上げ、壮観です。湖東湖南は草川啓三さんに応援してもらいました。ナツエビネの写真で表紙も飾ることができました。ご覧ください。2008.6.18

Content_2ツーリズム最前線新穂高/応援するMOH通信は20号を迎え、連載は9回目を迎えた。季刊の会員誌であることからすれば素晴らしい持続力であり、雑誌としてひとり立ちし書店に並ぶ日も遠くないのではないだろうか。エコ&ロハスの分野において読者目線で編集されたものがないだけに、期待は大きい。環境の時代にふさわしい山岳ツーリズムの各地の現状について書かせてもらっている。中央分水嶺、水源の森という川上から、世の中が変わって行く様子を伝えたいと思っている。2008.6.11

Bmlp251 『山の本』2008春号が届いた/今回は余呉の柳ヶ瀬山から行市山のコースを紹介する。中央分水嶺では貴重なの歴史の山であり、賎ヶ岳の合戦柴田勝家側の陣地であったところだ。低い山ながら思いのほか自然が濃く、敦賀へ越える刀根越の旧道も味わい深い。分水嶺トレイルはどこまで延ばせるか、地元の人の登場次第だが、気長に楽しませてもらおう。関西の記事が少ない雑誌であり、読者がどれだけこうした山に、ジオグラフィックマウンティニアリングに興味を持ってくれるだろうか。2008.3.14

Gakujin2008s 岳人春山2008が届いた/特集「私の好きな花の山」に、高島トレイル最高峰三重嶽を取り上げさせてもらった。ビラデスト今津から大御影山、大日尾根を経て山頂へ至り、長尾を落合へ下るコースを紹介したが、トレイル全体を通じて多いトクワカソウが主人公だ。うかうかすると踏みしめてしまうくらいに多い花だが、品があって夢のトレイルにふさわしい。2008.2.27

 [青山舎の自然と暮らす本]

Ashuarukuaaa 『芦生の森を歩く』写真と文 草川啓三/青山舎2001.10(定価2000円、売り切れ)A5変形、一部カラー、136頁 /芦生の森フォトエッセー

Ashuannaiaaa 『芦生の森案内』写真と文 草川啓三/青山舎2002.10(定価1575円、送料210円、4刷売り切れ)A5変形、オールカラー、72頁 /地図付きで、とっておきのコースを数多くガイド

Togeaaa 『近江の峠−歩く・見る・撮る』写真と文 草川啓三/青山舎2003.4(定価1890円、売り切れ)体裁:A5変形、オールカラー、120頁 /注目すべき27の峠のフォトエッセイ&ガイド

Kohanaaa 『湖畔−琵琶湖の楽しみ方 』写真と文 高野弘、青山舎/青山舎2003.8(定価1890円、送料290円)A5変形、オールカラー、120頁 /水中写真家でありミュージシャンのフォトエッセーと琵琶湖ガイド

Hanaaaa 『山で花と出会う−近江花の山案内』写真と文 草川啓三/青山舎2004.11(定価1680円、送料290円)A5変形、オールカラー、104頁/伊吹山、藤原岳、赤坂山をはじめ琵琶湖を取り巻く山の花フォトエッセーとコースガイド

Hirakoseiaaa 『比良山・湖西の山』写真と文 青山舎他/ヤマケイ関西ブックス2005.7(定価1470円、全国配本)A5変形、オールカラー、144頁/情報の少ない湖西の山を詳しく紹介した貴重なガイドブック

Kyojuaaa 『巨樹の誘惑−琵琶湖周辺巨樹の山案内』写真と文 草川啓三/青山舎2007.1(定価1890円、送料290円)/琵琶湖周辺の山は巨樹の宝庫として知られるが、貴重なフォトエッセー&ガイド

Ashuainiaaa 『芦生の森に会いに行く』写真と文 草川啓三/青山舎2008.1(定価1575円、送料210円)A5変形、オールカラー、96頁 /芦生の森を歩く、芦生の森案内とあわせて芦生の森三部作。

Ashu_2『芦生の森案内普及版』写真と文 草川啓三/青山舎2008.11(定価1050円、送料210円)A5変形、オールカラー40頁、カラーマップA2付き/芦生の森の一般的なコースガイドと1:25000案内図

 [地域の常備店]

 芦生/かやの里、自然文化村、芦生の里
 朽木葛川/道の駅朽木新本陣、想い出の森てんくうの湯、針畑ルネッサンスセンター、ぎゃらりい杣の道
 比良山麓/るーむぶな、堅田湖族の郷、水嶋書房ローズタウン店
 今津マキノ/琵琶湖周航の歌資料館、マキノ高原観光さらさ庵、
 小浜/宮脇書店小浜店
 湖北/ウッディパル余呉、湖北水鳥ステーション、長浜藤井書店、醒井水の宿駅、伊吹野、道の駅伊吹の里
 湖東/本のがんこ堂各店、シャレ−水ケ浜、彦根ヨシダ書店、CBワールド彦根店、滋賀県立大生協
 湖南/琵琶湖博物館おいでや、あるむ、岩と雪、膳所あゆみ書店、坂本三信堂書店
 京都/大垣書店各店、アバンテイBC、ジュンク堂
 宇治/ひかり書房
 大阪/旅の本棚新梅田シティ花野店
 *青山舎へご注文いただけましたら直接お届けします。
 〈送料別途必要、芦生の森案内、芦生の森に会いに行くは210円、それ以外は290円/bluemountainlodge1981@nifty.com〉

 [青山舎の記事連載]

 ●水源の森を訪ねて/季刊誌湖国と文化/滋賀県文化振興事業団
 2003冬/1琵琶湖水源の森を訪ねる
 2003春/2安曇川水系麻生川焼尾谷東谷(水源の森から駒ヶ岳へ)
 2003夏/3安曇川支流アシビ谷・ツボクリ谷
 2003秋/4愛知川源流茶屋川
 2004冬/5鴨川
 2004春/6石田川本流
 2004夏/7野洲川支流元越谷
 2004秋/8百瀬川
 2005冬/9知内川
 2005春/10日野川
 2005夏/11安曇川水系針畑川
 2005秋/12大浦川
 2006冬/13余呉川
 2006春/14高時川支流杉野川
 2006夏/15愛知川源流神崎川
 2006秋/16高時川本流
 2007冬/17大宮川
 2007春/18草津川
 2007夏/19石田川支流ワサ谷
 2007秋/20安曇川支流麻生川北谷
 2007冬/21比良山系滝川
 2008春/22姉川
 2008夏/23石田川間ノ谷
 2008秋/24知内川斧研川
 2008冬/25愛知川支流神崎川
 2009春/26高時川支流針川
 2009夏/27石田川支流八王子谷

 ●MOH-TOURISM/MOH通信/MOHの会
 エコツア−への誘い/2006.2
 40年の森から100年の森へ/2006.5
 ロハスな旅の可能性/2006.8
 400万年の湖から/2006.11
 ツーリズム最前線尾瀬/2006.5
 日本百名山の効用/2007.9
 屋久島エコアイランドへの道/2007.12
 高島トレイルの可能性/2008.3
 ツーリズム最前線新穂高/2008.7
 トレイルスルーで見えたもの/2008.10
 上高地の確かな役割/2009.5

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2009年4月 3日 (金)

400万年の湖から

「ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしております。/このコーナーでは水源の森から湖までの琵琶湖との関わりを綴ってゆきます。」

Ogiaa棚田の桜/用件ができて堅田へ行くことになり、天気もいいので仰木まわりとする。目当ては棚田の桜。人気スポットとなって、平日でも何人もの人が見に来ている。昔のように独り占めという訳にはいかないが、満開の棚田の桜は今年は例年になく素晴らしいものであった。この桜の木を植えた畑の持ち主の老人から話を聞いたことがあって、それ以来この桜は私にとって特別な存在となっている。ただ美しいとか、枝振りが見事だとかも大切なことだが、若い時に棚田ごしに比叡山を一望するお気に入りの畑に植え、長い年月お互いに成長し今日の姿になった、いわば自己実現のシンボルなのである。さらに老人の話から想像するに、この木はちょうど私の年齢と同じくらいであり、広域農道ができる前は自転車で雑木林や棚田の迷路のような野道を伝ってここに来ていたことからも単なる桜の木ではない。そしてこの木と毎年向かい合い、一年一年、多くの花を咲かせたいと念じているのである。2009.4.10

Okazakiaa湖の底力/京都の街は満開の桜で埋まる。この花は自然の都の春にふさわしい。厳しい冬じゅう、だれもが待ち望む春。雪崩をうって一気に気温が上がり一斉に咲く味わいは、温暖な土地では望むべくもない。ここ岡崎は七口のひとつ粟田口に近く、琵琶湖の玄関口でもある。北山から流れ出る鴨川と対照的な疏水の豊かな流れを見るにつけ、都を支える湖のスケールを知ることになる。こういう場所はまた桜がよく似合う。毎年この時期になると京都は特に多くの人で賑わうが、ここだけは欠かさず足を運ぶ。2009.4.7

Nakanokawatibbザゼンソウ咲く中河内/桜の咲くこの時期に、高時川の水源の里ではザゼンソウが咲き揃い、ユキツバキは咲き始めたばかりで、琵琶湖集水域の広さを感じてしまう。今日はここの区長さんから、塩買い道などの敦賀側との峠道のことや大音波谷源流の炭焼きの話などを聞くことができたのは収穫であった。これで池河内越から栃ノ木峠の間や音波山あたりの中央分水嶺も楽しく藪こぎができそうだ。2009.4.4

Sakamotoaa坂本薬樹院のエドヒガンが開花/湖西の桜前線がいよいよこの木から北上が始まる。エドヒガンは第一部にあたり、第二部ソメイヨシノが数日から一週間遅れで後を追う。自然派としては当然第一部重視だ。坂本は日吉馬場のソメイヨシノを目当てにする人が多いが、私は坂本を代表する桜としてこの木を推したい。背が高く枝振りもよく比叡山三石岳の山並を背景にした素晴らしい風景を見せている。遠くから見ても坂本の町並みに大きな弧を描いて咲く様子が手に取るようにわかる。冬もいいがここらで春に気持ちを潔く切りかえよう、という気持ちにさせてくれる。2009.4.2

MidorogaikeaaImoaraiaa深泥池と一口/今日、客注の本を納めに丸善京都営業所へ。注文を受けて翌日納本でであり、担当の人もびっくりしていた。ちょうど京都の桜の開花を見届けたいと思っていたところだったので、注文のタイミングがよかった。自然の都京都の北には氷河時代の面影を残す沼、南には宇治川、木津川、桂川、鴨川の今はなき遊水池、巨椋池の出口の港としての歴史を伝える一口(いもあらい)があって私のお気に入りで、丸善に前後して訪れる。一口の排水路の桜並木は知る人ぞ知る存在だが、写真は堀が浚渫中なので山田家長家門をバックに撮ったが定かではないのは残念。深泥池では土手に植えられた二本の桜があるだけ。それも老木ではない。私が大学で京都へ出てきた頃に植えられた木であるというだけだが、妙に化石沼の風景に溶け込んでいる。ともあれ北も南もソメイヨシノだが、今年はどちらも花が開き始めで差はない。それだけ春の訪れは一気ということだろうか。この調子だと湖西の桜の北上も各駅停車どころか北に向うサンダーバードくらいにのスピードになるのだろうか。2009.3.24

Ojigaokaaa湖西桜回廊/比良八講がすぎると、湖西はいよいよ桜前線が日めくりで北上するが、その前哨戦が皇子ケ丘の早咲きの桜だ。西大津バイパスをよく通るので開花は知ってはいたが、もたもたしていてすでに開花し始めて一週間以上経ってしまって写真を撮る始末。例年では背景の比良暮雪が印象的なのだが、今年はほとんど雪がなくなってしまい寂しい限りだ。ともあれ桜の開花が北上する様子は自然の息吹を感じさせくれ毎年見飽きることはない。2009.3.20

NangoaaUjigawaaa瀬田川から宇治川へ/青山舎の本を置いてもらっている本のがんこ堂石山店へ久しぶりに顔を出し、応援する新ハイキングの事務所へ。天気もよく川沿いの道は春の気配が濃い。雪融けで水量が多く、川の流れに勢いがあっていいものだ。南郷の洗堰では比良山、宇治の橋では愛宕山がぴたりと素晴らしい風景を演出していて、いつもながら惚れ惚れ。2009.3.5

Sinasahikoganaaエリを手入れする人/誤って消去してしまった安曇川河口の写真の撮り直しと、土曜日のトラストウォーキングの下見を兼ねて、久しぶりに降った雪が美しい風景の中を右往左往。その後で元河口の新旭湖岸を通ると、小舟でエリを手入れしている人を見かける。寒い日に黙々と作業する様子は、何やら他人事とは思えない。おそらくは報われない仕事にちがいない。せめて好きで行なっていてほしい、と願わずにはおれなかった。2009.2.18

Nakanokawatiaa淀川水源の村へ/湖西が好きな人のほとんどが湖北へ足を向けるようになる。なぜだかわからないが引っ越して4、5年も経つと、きまってそうなるのだ。とはいえ移り住む人はいない。琵琶湖では北雪、南雪という言葉がある。前者は厳しい冬の場合で、湖西には雪が少なく湖北に多い。後者は比較的温かい冬に多く、湖西にどか雪が降り湖北に少ない。雪を運ぶ季節風の風向きが北より、西よりというように変わることが原因だ。当然西寄りの季節風が吹くことが多いので、湖北に雪が多いことが多いということになる。雪国の近くに住むが、近くに本物の雪国があればそちらに興味がわくというのは人情というものだ。特に余呉の最北の村は中河内といい、58豪雪では6mの積雪で孤立したこともあり、雪の多さでは抜きん出ている。ここは高時川の上流であり、淀川水源の碑が立つ栃ノ木峠が近い。今津のザゼンソウはとっくに開花したのに、ここの自生地はまだ雪の下で、いつもひと月近く時期がずれる。冬を好む私にしてみればはるばる足を運んでいながら、開花がまだであればホッとするのだ。2009.2.12

AdogawananryuaaAdogawahokuryuaa河口にて/四津川今在家で地元の人とトラストの松ノ木内湖懇談会に出席する前に、安曇川河口付近をひとまわりしてみた。安曇川北流、北船木、安曇川南流、南船木そしてかつての梅ノ木内湖跡の水田を横切って四津川藤江というぐあいに。湊としての古い歴史を持つ立派な家並みや神社から、川との闘いの中で生き残ったムラの逞しさがひしひしと伝わってくる。エガイ沼や十ヶ坪沼にも立ち寄るが、ここもそうだ。内湖を干拓し作られた水田をかさ上げをするために、泥を取った窪地が沼となったものだという。松ノ木内湖もそうだが安曇川河口のどこからも、その遠景に必ず山並があることが私の気持ちを高めてくれる。水源の森・中央分水嶺から河口までの雄大かつジオグラフィックな風景は、壮観というほかない。写真は南流と北流。2009.2.9

Megumiaa200926Megumibb200926めぐみ号に試乗して/エンジンはバイオ燃料添加型ディーゼル、環境啓発機器として太陽光・風力発電ユニットを搭載する琵琶湖汽船の新型クルーズ船に乗せてもらった。企画クルーズ専用船として作られ、フリーレイアウト、全面ガラス張りの斬新な中型船であり、動く野外教室のよう。今津港から海津大崎沖をひとまわりしたが、マキノから今津の雪で白い山並はことさら美しいものであった。環境啓発といわず、もっと徹底してハイブリッドを追求してほしいところだが、車だけではなく船も頑張っているというところは高く評価できる。これまでの生活の質やコストを維持したままで環境への対応を多くの人は考えがちだが、それでは取り組める範囲が限られてしまい求められている成果は望むべくもない。この際大胆な発想の転換が不可欠であり、アウトドアの要素を大幅に取り入れたフットワークのいいライフスタイルを取り入れることは好みではなく必須となるだろう。豊かさは万が一でも歯車がくるって失ってしまうとパニックになりやすい。私たちは今、ライフラインの全面依存から抜け出し、家庭で必要最小限の電源、燃料を自ら確保する時代へ進もうとしている。自然エネルギーをフルに利用し安い夜間電力を活用し、家電はもちろん車をプラグインできる家こそが環境生活の拠点となるのである。低投資、低コストでどう取り組めるか、今から準備を始めた方がいいだろう。揺れの少ない快適な船に乗って、思いは当面の生活の再構築から数年後まで駆けめぐる。2009.2.6

Nagisabb春遠からじ/今津のザゼンソウが雪を割って開花し始め、坂本旧竹林院では盆梅のたよりが届き、そしてなぎさ公園ではカンザキハナナという早咲きの菜の花が雪を纏った比良を背景に鮮やかに黄花が一面に広がる。雪山を楽しむ者にとっては複雑な心境が正直なところだが、美しいものを見るとやはり心はおどる。このころから雪はふわふわの新雪からザラメ状の締まった残雪に変わる。2009.2.5

Nukegawanaikoaa河口と内湖/湖畔で最も自然の力を感じるのは河口だろう。湖周道路ができて、手軽に多くの河口に立つことができるようになった。橋の上から眺めるのではなく、流れに沿ってできた堆積したばかりの砂浜の上を、足が沈まないところを選んで先端まで進むのだ。水際が水を含んでいて沈みにくいというのは経験的にわかってくる。流木、枝、木の葉から人間様のゴミなどあらゆるものが上流からここに吐き出され湖へ流れでるが、波に押し戻され打ち上げられている。湖底から藻や水草などあらゆるものが一緒に打ち上げられる。大雨ごとに大量の土砂が流れ出て、それらが互層となって積み重なってゆく。サンドイッチの中はすぐに微生物によって分解再生が行なわれ、食物連鎖で小動物から水鳥や鳶やカラスなどが集まるようになる。河口から吐き出された砂の一部は湖の沿岸流に運ばれ、波に打ち上げられ堆積し砂州となる。浅い内湾を塞ぐように砂州はのびて、内湖ができあがる。内湾はかつての川の旧い流路であることが多い。堤防等ない時代であり、川は自由きままに流れていたから綺麗な扇形の扇状地や三角州を作ることができたのだ。河口に立ち内湖をめぐると、まるで巨大な生きものの背中の上を歩いているように思えてくるのは私だけだろうか。写真はマキノの山並が素晴らしい貫川内湖で、境川をはさんで二つの池になっているが、干拓しながら再び内湖に戻したものだ。2009.2.2

Mizugahamaaaシャーレ水ケ浜の薪ストーブ/青山舎の自然と暮らす本を置いてもらっているが、初期の頃からおつきあいだ。八幡湖畔の場所といい、ロッジ風の造りといい、オーナーのコンテナまで手作りのガーデニングやテラスといいすべてが本格的。営業時間は日暮れまでというのもいい。何しろ夕方は特に対岸に屏風のように連なる比叡山や比良山の夕日が素晴らしく、これが終れば営業終了というのは自然な考え方。冬は中央に、ストーブというより暖炉のような大型の薪ストーブが迎えてくれる。これからはトラストの拠点のひとつとしても、大いに協力してもらうことになっている。薪ストーブに続いてその日はニューパワーという会社を起こしてひとり軽量風力発電機を製作販売する岡田さんにもお会いすることができた。11年目というが、青山舎を始める直前の8年前にマップルマガジンでも取り上げたことがあるのだが、世の中の追い風も受けてビーパルでも大きく取り上げられ、三浦雄一郎隊にも採用されたという。太陽電池、軽量水力発電機もあわせて使えるようにするなど着実に進化する様子を見せてもらい感動的であった。トレイルやトラストへの協力も快諾を得て、これからが楽しみだ。2009.1.22

KomatuaaOtomeaaMatunokinaikobb_2内湖から山を望む/陸とも湖ともつかぬ場所を水辺移行帯といい、生きものを育み、水源の森とともに琵琶湖をしっかりと支えてきたが、これまでいかに疎かにされてきたことだろう。こうした場所で、自然に学ぶべきことは多い。大雪の後に晴れた朝に、通い慣れた内湖へ足を運ぶ。小さな曖昧からなる大きな絶対というのだろうか、総体としての自然の美しさというものがここにはあって、心が和むものがある。山もここから見るとひときわ味わい深く、飽きることなくその頂きに立ちたいと思ってしまうのだ。写真は、左から小松沼からの比良堂満から釈迦岳、乙女ケ池からのマキノから今津の山並、そして松ノ木内湖から間近に望む三重嶽や武奈ヶ嶽、比良の蛇谷ケ峰。2009.1.16

Zazensobb200919Zazensoaa200919今年は早くも春を呼ぶザゼンソウの開花が始まった/青山舎の本を置いてもらっている琵琶湖周航の歌資料館へ立ち寄るといきなり、「ダンジョーさん、ザゼンソウがもう開花してるの知ってますか?」。さっそく街はずれの自生地へ。年末年始の雪があちこちに残っているが、雪のないところのものはほんとうに開花していた。雪の中でもよく見ると頭を出しているのがわかる。例年だと今月下旬だが、これからスノーシュー本番だというのにちょっと焦ってしまう。とはいえ帰り道に楽しみが増えて、悪い話ではない。2009.1.9

HujunsuiaaShinasahiaa高島詣/いよいよ重症になってきたようだ。振り返ってみれば、このところ出かける先はほとんどが高島だ。マキノ高原、トラスト事務所ができた今津、観光協会本所や市役所のある新旭、ぶらり立ち寄る旧高島や安曇川、そして山がいっぱいの朽木。和邇からこれらに向かうルートは朽木の針畑へ行く時の花折峠を除けば、すべてはR161経由である。比良の峰々を眺めながら北上し、鵜川で高島へ入ると白鬚神社と伊吹や霊仙が出迎えてくれる。勝野まで来ると高島トレイルの山々が並ぶ。何度見ても飽きないから、これだけ通うことになるのだろう。今日は観光協会本所から新旭湖岸緑地へ出て、白さがちがう余呉の上谷山や三国岳を眺めてから今津へ。トラストは今が正念場。ホームページにココロト・マガジン、事務局長のひとりごと、びわ湖最新情報、事務局からの4つのコーナーがやっとできて、その確認をし、17日のトラストウォーキングの告知もそれらに載せた。事務局で山のコーヒーをという約束も、リトル比良登山口拝戸の長谷寺普潤水を運んで今日やっと果たすことができたが、いいお客さんも現れて出だしは上々となった。2009.1.7

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2009年2月27日 (金)

森の百貨店

ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしています。/このコーナーでは自然と暮らすに欠かせないすぐれモノを紹介します。

[青山の森の逸品]

Macpacマックパック/ニュージーランドでは道なき山野を旅するトランピングが盛んだ。キャンプをしながら氷河地形の山や尾根や沢を歩き回るもので、あこがれてきたワンダーフォーゲルそのもの。現地メーカーのザックがよく使われていて、帆布感覚のアズテックという生地を使い、丈夫で水に強く、デザインもシンプルで好感が持てる。使い始めたのはクラシックな35リットルのもの。2009.7.1

DomadomeaaDomadomebbドマドーム/極め付けのソロテントの登場だ。アライテントの新製品で、強度だけでなく快適性と軽さを重視する声を受けて開発されたものだ。愛用してきたロゴスのツーリングテントと同じ土間付きで、本体は中空リップストップナイロン、三本のフレームはスカンジウムを使い、1.8kgと軽量で厳しい気象条件にも耐えうるすぐれもの。ロゴスと使い分けてゆくが、ダンロップ4人用とあわせて、泊まりがけの青山特別例会も快適なテント行というチャンネルが増えることになる。2009.4.23

Img_5685ソーラーLEDライト/単4充電池2コ使用のポケットライトでアルミ製で重さ120g。フル充電は40時間と気の長い話だが、6時間使える状態の標準充電は8時間というものだ。5灯LEDライトでストラップ付、これで2000円を切る値段で手に入るすぐれものだが、ソーラー充電器としておもしろそうだ。オーム電機製。

Kirinkunaa軽量ペレットストーブ/アウトドア&フィッシングのワイルドワンはエコ的に興味深い店だ。オートキャンプなどで楽しく体験したいすぐれものが並ぶ。大物ではユニフレームの軽量ペレットストーブ。分解可能で、キリン君という愛称の通りの形の斬新な構造だが、一度使ってみなければ。ともかく便利なガスカートリッジだけでなく、トランギアのアルコールバーナーや先に紹介したネイチャーストーブなど身近な燃料を使うコンロは要注目。

Kusakariaa充電式電動草刈機/興味深いものをホームセンターで見つけた。トレイルの整備は人力でやりたいが、湖北などササがびっしりと生えているので動力を持ち込まざるをえないだろう。草刈機は欠かせないが、この電動が使いものになればいいのだが、どうだろう。隣にはガスカートリッジ使用のものもあって、時代を感じさせる。

Newpowerニューパワー/11年前にスタートさせた野洲の岡田さんの会社の名前であるが、8年前にマップルマガジンで取材したこともあり、先日会ってその後の話を聞かせてもらった。化石燃料からやっと本格的にニューパワーに移行し始めた今日にあって、氏の先見性を改めて評価すべきだろう。趣味の無線の電源として開発し特許も取った軽量風力発電機に加えて、太陽光電池、マイクロ水力発電機が加わり、用途に応じてそれらを併用する方向で、安定した電力を得るシステムに進化していたのも驚きであった。すべて自ら作るスタンスも健在だ。家庭にあっては設置型の太陽光、太陽熱、夜間電力利用のオール電化、ガスによる家庭用燃料電池、ペレット薪ストーブと選択枝が広がっているが、これとあわせて持ち運び可能な発電装置は非常用として併用して考えるべきであり、得られた小電力最大160W、12V電源で何が動かせるか、それにあわせてライフスタイルの再構築を進めてゆくことになる。せめてアウトドアで楽しむくらいは自然エネルギーでという話から、トレイルスルーへの導入を提案したところ、氏も興味津々、話は大いに盛り上がった。ちなみに終日発電が可能となる風と太陽光のセットで、充電池込みで重量は10kgたらず、値段は約20万円。オーダーメイドだけにアレンジが可能というのもいい。

Spotnicksザ・スプート二クスを知っていますか/北欧のツアーに行く知り合いのツアーコンダクターさんに頼んでいたCDが、2009年元旦に届いた。ありがとう。中学生の頃に聞いたなつかしのスペースサウンドに再び出会えて感激。日本で当時紹介されたのは「霧のカレリア」であった。バブルの時代が終焉を迎えた2009年の元旦にふさわしい爽やかなサウンドは、過ぎ去った長い歳月をリセットしてくれるかのよう。2009.1.1

ThapうわさのT-HAP/よく知らなかったが高島は帆布の一大産地であるそうだ。製品として作られていなかったのが不思議なくらいだが、びわ湖トラスト事務局長の娘さんが東京で手がけていて昨年からT-HAPとして商品化し評判になっているという。マキノ高原で扱い始めたので、ワイン入れ(3200円)をひとつお持ち帰り。さっそく妻がパッチワークの布入れに使っている。

Rimitterlightリミッターライト/山小屋やテントの中で使ういい照明器具がほしかったのだが、小ぶりでスタンド付きのすぐれものを見つけた。白色LEDと蛍光灯の組み合わせでオートパワーオフ機能まで備えている。ヤザワ製(1980円)で、単3電池4つ使うが、別売なのでもちろん充電池(1480円)を別に買ってエコ対応とする。

Senbomapaaイメージをトレースする山歩き地図2/剣山・三嶺に続いて石鎚山・東赤石山の地図(定価840円)が届いた。青山舎の原点であるさんろくクラブの泉保さんは四国の山を精力的に歩き、『イメージをトレースする山歩き』(美巧社2001)を出版している。二つのの地図で四国の主要部は5万分の1でカバーされ、剣山や石鎚山だけでない山の連なりは壮観。四国の中央分水嶺歩きをする日が楽しみになってきた。2008.12.12

Jetboilジェットボイル/雪山では湯を沸かしてコーヒーを入れるのはひと仕事となる。低温と風で、ハイカロリーガスや風避けを使っても時間がかかり、待つ間に身体も冷えきってしまう。コンロと熱効率のいいコッフェルをセットにしたこのジェットボイルは驚くほど早く湯を沸かし、ガスの消費が少なくて済むというすぐれもの。値段的にも二つをあわせて考えるとそう高いものではないだろう。

Oguti小口研治ステンドグラス作品集/山では様々な出会いがある。蝶常念で地元のガイドとして登場した山岳スキーヤー氏。どことなくセンスの違いを感じ、聞けば本職はステンドグラスの作家さんであった。後日作品集(美術出版社1999みんなの書店の検索では出てこないのは残念)を送ってもらったが、可能であれば身近に置く事ができればと思うような山をモチーフにした素晴らしい数々が。今度出会う時は工房を訪ねてみたいものだ。2008.7.27

Stockaa魔法の杖/三重嶽で後ろの人の心配をしていて自ら転倒し左膝を思いきり捻ってしまい、それが後々に違和感が残るとあっては笑うに笑えない。それ以来、酷使する身体を守る意味からもトレッキングポールを使うことにした。スノーシューでストックを使ってきたので慣れたもの。使ってみると確かに膝や腰への負担が軽減されて大いに助かっている。それに歩きにリズム感が生まれてきて楽しくていい。スノーシュー同様、ストックワークで登るテクニック、下りで身体の振れを防ぎ、姿勢を制御するテクニックを駆使するとスピードアップにもつながる。全身運動にもなり、体力が衰えてくる時に備えて早めに取り入れて使いこなしたい。JACKO/DYNOのTrailpolesは6000円台で買えて手軽で、酷使ににも耐えうるすぐれもの。

Trailacマウンテンロハスは身のまわりのエコ的見直しから始まる。シンプルで最先端な暮らしの中で、クリエイティブな山登りや旅が新たな刺激となって、雪だるまのように日々ころがりながら大きな存在となってゆく。森は、何も変わらないようにみえて実は確実に成長を続け、とどまるところを知らない。体力気力ばかりか生活力も総動員して、私たちはこれに対応することになる。そこでまず注目したいのがソロテント。これを持てばマウンテンロハスの可能性が一挙に広がる。高山でも耐えうるすぐれものが、この間で各社から出ていて選ぶのに困るくらいだ。ソロテントとはいっても大半はひとりふたり用で、仲良しであれば二人で使うことができる。
Solocc写真のテントなど、作りは高山用ではないが、前室付きで使い勝手がよくて安価。湖西の森で使うにはこのクラスで十分だ。ロゴス製でアヤハなどでも扱っているので、要チェック。金属ペグをプラスチックに代えて重さは約3kg。
Solobbこの際、いちばん軽くてハイレベルなものをと、四国のトレッカーが山道具屋さんにいって勧められたのが、スノーシューでおなじみのMSRのソロテント。オールシーズン対応で、重さは2kgを切り、値段はロゴスの5倍くらい。一生ものと考えれば検討の余地はある。冬はまず使わないことから現実的にはスリーシーズンで十分で、テント専門メーカーのアライのトレックライズあたりが予算も重さも手頃で青山舎としては推奨できる。

Ippina
Ippinbたきびコンロとカートリッジコンロ/どちらもユニフレーム製だが、こういうコンロがあるということはしっかりとおさえておきたい。いざという時に頼りになるすぐれもので、この手のガスカートリッジは全国どこでも手に入り、値段も安い。寒い時はハイカロリーのものを使えばよい。たきびコンロは科学的に作られていて、ティッシュ1枚で火が付き、燃え方も素晴らしく感動的。危機管理用としても手に入れておきたい。

Photo 携帯用コーヒーミル/ポーレックスセラミックコーヒーミルというが、マキノ高原M支配人のおすすめ。さっそく取り寄せてもらった。1回30グラムの豆を挽く。

Montエコヘッドランプ/電池を不要にし手回し発電で使える貴重さに加えて、通常のヘッドランプより軽く、低価格のすぐれもの。マキノ高原モンベルショップで売っている。

Cacio万歩計付き時計/いつも身に付けていれば、毎日のデータを無理なく残すことができる。ウォーキングカシオは量販店などで9000円台で買えて、普段使いにぴったり。

[森の百貨店は名店ぞろい]

Colunbia2山・自然・旅の湖西暮らしを始めると、不自由するのが、本屋さん。写真店、旅のチケットショップ、アウトドアショップなどがないこと。とはいえ昔と違ってネットを使えば、街へ出かけなくても大概のことは済むので大助かり。役立つ店と提携リンクして、森の百貨店はスタート。青山舎の自然と暮らす本、おすすめの本を紹介する7andyみんなの書店。旅の窓口時代からコンテンツを提供してきた楽天トラベル、リバーサルフィルムを取り寄せたりネットプリントお届けサービスの利用も可能なフジフィルムモール。そしてアウトドアではおすすめのノースフェイス(ゴールドウィン)がスタンバイ。下のバナ−からどうぞ。

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[おすすめのネット閲覧サービス]

Colunbiaカントリーライフは情報不足となりがちだが、昔とちがって今はネットがある。世の中の動きはしっかりおさえながら、我が道を進みたいもの。選び抜いたチャンネルをお気に入りにセットし、思い立ったらすぐチェック。特にエコではジオグラフィックな情報が欠かせない。

☆☆☆山の本の白山書房サイト「山へ行ってきました」
静かな山歩きを楽しむ人に支持される季刊雑誌『山の本』。関西の記事が少ないのが残念だが、今後に期待するところは大。版元の白山書房サイトの「山へ行ってきました」コーナーも楽しめる。ここへ青山舎例会などのレポートも載せている。/ネット検索「山の本」

☆☆☆1:25000地形図閲覧/地図センター彩色地形図閲覧サービス
国土地理院の地形図閲覧サービスは白図だが、こちらは地形図に段彩、ボカシを加えた豪華版。便利なナビ地図ばかり見ずに、水源ウォーカーは川や地形や植生の表現された基本図に親しみたい/ネット検索「地図センター」

☆☆☆空中写真閲覧/国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システム
地形図を作る為の空中写真は、地図とあわせて見ると楽しい。自分の住んでいる場所や登る山、旅行先など、地図にない土地の様子がいっぱい読み取れて、時間が経つのも忘れてしまう。/ネット検索「国土地理院」

☆☆☆天気予報/気象庁天気図とヤフー天気図閲覧
水源ウォーカーは、確率天気予報だけでなく、気圧配置を天気図で常に把握する必要がある。前日から今日までの移り変わりは気象庁天気図、3日先までの予想天気図はヤフー天気図を見るといい。気象庁の週間天気予報は信頼度が高いのであわせてチェック/ネット検索「気象庁天気図」「ヤフー天気図」

☆☆☆環境の現状や取り組みをチェック/環境goo
環境問題、環境対策、エコライフ、エコツアーについてのサイトは多いが、世界から地域まで内容が充実しているのが環境gooであり、時々は覗いておいたいサイト。/ネット検索「環境goo」

☆☆☆今の若者の心意気を感じたい人におすすめ1/つばさプロジェクト
つばさツーリストが進化してつばさプロジェクトとなったが、若いコシミチさんのいなかにかける意気込みはすごいものだ。いくつものプロジェクトを立ち上げて、「百の議論よりひとつの実践」をモットーにいなかツアーを行い、仲間を増やし、地域の信頼を得てゆく姿は頼もしい。ココロトにも参加してもらいトラストツアーもスタート。/ネット検索「つばさプロジェクト」

☆☆☆今の若者の心意気を感じたい人におすすめ2/野良師
余呉でM君の野良師としての取り組みを聞くと、いつのまにかどこかに置き忘れてしまった何かを思い出させてくれる。時代を見据えて農業に賭ける彼は、アウトドアマンでもある。これから何が生まれてくるか、楽しみだ。/ネット検索「野良師」

☆☆☆今の若者の心意気を感じたい人におすすめ3/前略、関西の山から
加藤芳樹さんはヤマケイ関西の編集長。フリーの山岳ジャーナリストでもあり、登山をめぐる情勢が大きく変わるなかで、旧きよきものと新しい動きをあわせて見据える視点が頼もしい。/ネット検索「前略、関西の山から」

[青山舎の自然と暮らす本を常備する、各地の森の百貨店]

Runesansusenta青山舎へご注文いただけましたら直接お届けもします。送料別途、芦生の森案内、芦生の森に会いに行く210円、それ以外は290円、森の百貨店からの二冊以上のご注文は送料無料/bluemountainlodge1981@nifty.comへ。

芦生/かやの里、自然文化村、芦生の里
朽木葛川/道の駅朽木新本陣、想い出の森てんくうの湯、針畑ルネッサンスセンター、ぎゃらりい杣の道
比良山麓/るーむぶな、堅田湖族の郷
今津マキノ/琵琶湖周航の歌資料館、マキノ高原観光さらさ庵、
湖北/ウッディパル余呉、湖北水鳥ステーション、醒井水の宿駅、伊吹野、道の駅伊吹の里
湖東/シャレ−水ケ浜
湖南/琵琶湖博物館おいでや、あるむ、岩と雪
大阪/旅の本棚新梅田シティ花野店

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2009年1月28日 (水)

ジオグラフィックマウンティニアリング

ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしています。/アウトドアやエコの必須科目はジオグラフィック、自然とじっくりと向かい合うのは楽しい。

Hatibuseaa5つの青山/山の向こうへのあこがれ。これが青山の原点であり、中央分水嶺に注目する。忠実にたどるトレイルを湖西湖北に持って日々親しみ、そこから見える山へ折々足を運ぶ。湖西から見える高山といえば白山だ。湖北からは中央分水嶺最高峰乗鞍岳をはじめ北アルプスが一望できる。これに日本列島の多彩さを体感できるとっておきの場所、黒潮と対馬海流を分ける海の中央分水嶺というべき屋久島、利根川と阿賀野川が作る大分水嶺オアシス尾瀬、そして北の大雪山ということになる。そしてこれらのアプローチとして、日本文化を育んだ日本海側と太平洋側の中央分水嶺を越える交流の古道をたどるのである。私たちには生きものと同じように、生活圏という広いなわばりが必要だ。無限江山にどうマーキングするか、今年も夏山シーズンを迎えてたのしみは尽きない。2009.6.5

Kamikotiaa上高地湖の時代/焼岳火山の噴火が2万6000年前に始まり、梓川がこれによってせき止められ、上高地に大きな湖が誕生した。東京新聞Webニュースによれば、このほど信州大学山岳科学総合研究所が大正池付近で300mの深さまでボーリングし、260mの深さに湖であったことを示す泥層が見つかったという。層は40mに及び、泥層は他にも4ケ所あるという。美しい上高地の260m低いところに湖底があったという情景を想像するのは楽しい作業だが、地形は生きものであることをここでも私たちに教えてくれる。2009.4.8

Itoigawaaa日本ジオパーク始動/2009年2月20日に日本ジオパーク記念式典が行なわれた。日本における公式認定機関として「日本ジオパーク委員会」が主催するものであり、認定に向け取り組まれている18地域をネットワーク化する「日本ジオパーク連絡協議会」は2008年12月にスタートしている。ジオパークは、地球の成り立ちを体感できる場所を整備し、教育、防災、観光による地域振興などに役立てようとするもので、世界ジオパークネットワークには18の国の57箇所が加盟する。日本からは洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島が現在申請中で、今年中に加盟の運びになるという。その他連絡協議会会員は白滝、アポイ岳、南アルプス、箱根、山陰海岸、室戸、霧島、オブザーバーは五浦海岸、福井、隠岐、四国、阿蘇、御所浦。ジオツアーという手法に期待が集まっているようだが、難しいテーマだけにガイド養成に成否がかかる。ほとんどが国立国定公園と重複し、その兼ね合いも大きな課題となるだろう。写真は雨飾山からの糸魚川で、フォッサマグナ北端にあたりジオグラフィックマウンテニアリングとしてすでに注目の場所だ。

Peak841aaPeak841bb隆起準平原の広がる山へ2/写真は粟柄越の南側のピーク841からのもので、右は三国山と赤坂山、左は寒風と割谷の頭だ。このピークは割谷の頭と同じように中央分水嶺から西にわずか派生してある。分水嶺の東側にはピーク794があり、尾根がこのあたりでは三列並走していて、それぞれの間には緩やかで浅い横谷が尾根と並行している。雪のある時期はこれらを自由に歩き回ることができて楽しい場所だ。隆起する前のなだらかな地形が、琵琶湖西岸断層の横ずれ断層によって横谷ができたと考えられる。というのはこうした地形が南北に連続して続いているからだ。化石のような隆起準平原も激動の履歴を秘めていて、私たちには格好の隠れた憩いの場所を提供してくれている。

Junheigenaa隆起準平原の広がる山へ1/槍ヶ岳のように氷雪で侵蝕されて鋭く一点に集約される頂きを持つ山へ憧れつつも、その対極にある準平原が隆起し、侵食がいまだ頂きに及ばず広い山上を歩きまわるのが好きだ。それはおそらく多くの出会いがあるからだろう。侵食された後の緩やかに起伏する準平原は小川が流れ、深い森となり、生きものたちがねぐらとするにふさわしい自然境であるからだ。琵琶湖をめぐる山々にはこうした地形が多く、山上が素晴らしい水源の森として機能している。その一方で柴や茅を取る尾根が草原として残っていたり、沢の源頭に炭焼き窯跡があったりして、山に生きた人たちを偲ぶ場所も多い。また山をよく知る林業家の反対を押し切って造林公社が、険しい斜面に無理やり林道を作り山上を伐採し杉檜の植林をしたところも少なからずあり、それらのほとんどが不良林となっている現実もある。冬は雪で薮や低木は埋まり、天気を見極め、地図を読みながらスノーシューで山上の自然林を歩くのは楽しい。歩きやすいルートを選んで進むが、そこでは決まって生きものの足跡がある。ルートファインディングも生きものレベルに近づいてきたようだ。

Amakazariddフォッサマグナ北端の山へ/百名山としてアルプスに比べて手軽に登れることで人気があるが、この山は高さこそ1963mだが、多雪地帯にふさわしく素晴らしいブナ林が麓を覆い、山頂の周囲をフトンビシなどの岩壁が取り囲みアルプス的な風貌を持つ。姫川の右岸にあって信仰の山の面影を残す山頂からは、フォッサマグナの作る日本海親不知から白馬連峰、海谷山塊、妙高戸隠の山岳地形が圧巻だ。

Kitahobb琵琶湖からアルプスへ/2008夏山において、南アルプスでは赤石岳、荒川岳、悪沢岳、北岳、中央アルプスでは三ノ沢岳、北アルプスでは蝶ケ岳、常念岳、奥穂高岳、涸沢岳へ登ることができた。改めてアルプス高山帯に立ってみて、氷河地形の雄大さは感動的であった。亜熱帯から亜寒帯の気候のもとでの多様性に日本列島の自然の妙があるとすれば、その一翼を担う貴重な場所である。間氷期となって2万年ほど経ち、多くの氷河地形は大きく雪や水で侵食され、変容しているだろうが、最終の涸沢氷期だけでなくその前の標高1600メートル前後まで氷河が下がっていた横尾氷期の地形も残る。現在のヨーロッパアルプスに匹敵する規模であったことを、確実にイメージできることはとても素晴らしいことにちがいない。2008.8.28

Contentaa栗駒山/かねてから気になる山であったが、6月14日の岩手・宮城内陸地震の震源に近く多くの土砂崩れを起こし、この山の麓でおびただしい被害をもたらした。その土砂は川を塞ぎ多くのせき止め湖を作り被害を拡大させている。今取っている新聞は朝日なのだが、昨日の新聞では1行も地震関連記事はなく、今日はひとつの土砂ダムの排水作業が始まり、これで決壊することはまずなくなったという終息宣言のような変な記事があるだけだ。ネットでは湯ノ倉温泉の水没を報じている。次に大きなニュースが起こればそれまでという、ニュースバリューで単に紙面を埋めているだけといわれてもしかたがないお粗末さ。朝日に限らず、新聞はいつもそうだ。うかうかしていると私たちまでもその軽薄さの巻き添えをくいそうだ。地震災害はどこで起きてもおかしくない砂山列島に私たちは住んでいて、復興するまでの出来事はだれもが知りたい、知るべき事柄である。また駒ノ湯を直撃した土石流の発生地点は、新湯からの裏掛コースのトラバースする斜面で起こっていることも伝えてほしいところだ。ひやかしはもちろん慎まねばならないが、登山は自然環境の実情を知る貴重な行為であることからすれば、現地へ足を運び多くを学び取る必要があるのではないだろうか。そうした中で国土地理院のデータはとても貴重だ。2008.6.26

Aa自然とのつきあい方が問われている。めざすはジオグラフィックマウンティニアリング。どこで、いつだれが何をどうした、とつぶやきながら。憧れの山は南北に長い列島の各地に聳え、圧倒的なスケールを誇る自然の造形。そこには亜熱帯から亜寒帯に至る植物の垂直分布があり、生きものを育む原生林が広がり、分水嶺には峠越えの古道が残る。人と自然の共存した時代を思い浮かべながら登る感動は、他では味わえないものだ。ほんとうの自然に出会うことができる頂きへ。またそこに至る過程はまさにエコ&ロハスへの道のりであり、なわばりというべき大切な環境の見まわりをしていることになる。ひとりひとりに個性があるように、自然も多様であり、それを理解するにはジオグラフィックな視点は欠かせないと思う。

Kamitaniyamadd淀川水源の頂きへ/標高1200mの頂きへの道のりは、日帰りでは容易なことではない。ロウ一点張りではなくセカンドにギアチェンジできるタフさが要求されるだけではなく、読図やルートファインディングも試され、低木やネマガリタケの猛烈な薮を巧みに歩く技術まで要求される。湖西の山のササが枯れて薮漕ぎの醍醐味が味わえなくなって久しいが、ここには健在だ。時々はこうした無心に格闘する生きもの的な歩き方はあってもいいと思う。これによって私たちの身体の奥底に普段は静かに眠っている野生の力というものが目覚めて、従来の想定を超えた新たな自分という存在を知ることになる。さらにサンカヨウの群落に出会えるというご褒美ももらえるとあれば通いがいもある。ともあれ淀川水源となる高時川源流地帯に圧倒的な自然が残ることは、とても素晴らしいことだ。

Yaku2008sj5月の屋久島/好天続きで実に快適であったが、振り返ってみるとやはり物足りなさを感じてしまう。水滴の付いたヤクシマシャクナゲ、水をいっぱい溜めた花之江河、稜線巻き道へ水が流れ落ちる小沢、しっとりとした大株歩道、もののけ姫の森の水をいっぱい含んだ苔の谷、そして水煙が高く上がる滝など、以前に訪れた風景が自然と思い出される。快適というのも身体が濡れず、水たまりがなく、木の根も木道も滑らず歩きやすい、遠くまで見ることができる、というようなことであって、ここならではの水が生み出す生命感あふれる風景との出会いが果たせないのでは、本当の快適さにはならないようだ。2008.5.19

△▲7andyみんなの書店青山舎では、おすすめの本を紹介しています。検索してご覧下さい△▲
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 [自然の頂きへ]

四川大地震は阪神大震災1995の20倍近い規模だという。現地の様子が明らかになるにつれ、被害の大きさが刻々と伝わってくる。朝日新聞2008.5.14によれば、成都の西にある竜門山断層帯が震源で、過去にも大きな地震が起きていたという。プレートに押されヒマラヤが隆起し、周辺部にそのひずみによって起こると考えられている。付表がわかりやすいが、長さ100km、幅30kmにおいて断層が3.4mずれたという。山崩れや古い建物の崩壊で街や村が壊滅し大惨事となったようだ。日本ではさらに規模の大きい関東大震災、濃尾地震も起きている。先日のミャンマーのサイクロンに続き自然の想像を超えた力を思い知らされる。琵琶湖西岸断層の上に住むものにとってこれは他人事ではない。その後のテント不足の状況等からサポートもままならないようで、危機管理の重要性も再認識させられる。それにしても竜門山とはどんなところだろう。ジオグラフィックマウンティニアーとしては何としても訪れてみたいと思う。

TrailkkTrailuuTrailbgザ・トレイル/愛発越から水坂峠、水坂峠から三国岳までそれぞれ二泊三日でトレイルスルーをして、このトレイルの素晴らしさを改めて再認識した。黒河峠、近江坂、横谷峠、おにゅう峠の林道脇にソロテントで泊まり、夜明けや日暮れのブナ林、若狭湾の漁火などを見て、また重いザックを背負って歩き、日帰りでは味わえない中央分水嶺トレイルの素晴らしさを再認識。またササが枯れた後に山の花が広がっていて、まさに花のトレイルというにふさわしい。イワウチワ、イワカガミ、シャクナゲなどが群落となっているが、これにカタクリが分布を広げ、ヤマシャクヤクの群落も拡大していることもわかった。琵琶湖西岸断層などが造る中央分水嶺の豪快なジオグラフィックといい、京の都と琵琶湖と日本海を背景にした人と自然の共生の歴史といい、12山12峠のマウンティニアリングの魅力といい、このケモノ道トレイルはザ・トレイルというにふさわしい。ソロテントでの林道峠キャンプの楽しさは予想以上であり、軽量化のなかで創意工夫の余地は大きい。食料は乾燥食を多く使ったが、地産地消スタイルの取り組みを課題としたいもの。重いザックを背負ってか細いケモノ道トレイルを歩くには、ダブルストックが有効であった。搬送や同行するサポート隊の存在は安全面や荷物の軽減でだれでもトレイルスルーを可能にするし、多くの人との出会いもあり、スルーの大きな励みとなっていいものだ。これが高島トレイルの持ち味となるような気がする。私はほぼフル装備で、重さは15キロ近くを背負って全線を歩いてみたが、2、3キロ軽くすることができれば、より軽快なフットワークで歩くことができるだろう。

KamitaniyamabbKamitaniyamaaa淀川水源の名もなき山/それは期待をはるかに超える素晴らしさであった。長い時間の蓄積が、一時の伐採を見事に修復したというような若木のブナ林が続き、山頂の一角では伐採から逃れた大木が静かに時を刻む。栃ノ木峠から音波山を越えてピーク971に登り、日を改めて針川からピーク1041へ。いずれもあわよくば上谷山までという気持ちで登り始めたが、それぞれの頂きに立ってみると、こここそが水源ウォ−カーが求めてやまない場所だと思えて、はるかなる山のことなどすっかり忘れてしまったのだ。淀川水源の森にふさわしい山登りであった。

Nogomaeyamaaa根尾谷の奥にそびえる山/この谷には樹齢1200年という淡墨桜とともに、すごいものがある。これまでの地震で最大規模と思われる濃尾地震の際にできた「根尾谷断層」であり、畑が車道と共に6メートル以上も高低差ができ、それが残っているのだ。能郷白山もかすんでしまうくらいに、凄まじいジオグラフィックの世界。ともあれ、谷の奥の白い山の一角へ登らなければ。能郷谷の林道は落石だらけで、見上げる前山の崩壊は谷全体に及ぶ。これも地震がきっかけを作ったにちがいない。その縁の尾根をひたすら登ると、一転して山頂は緩やかな大雪原。吊り尾根の先には標高差100m前後で、大らかな能郷白山とピラミダルな磯倉が誇らしく並ぶが、この前山も決して負けてはいない。能郷三山と呼ぶべき個性のぶつかりあいだ。

Ryozendd石灰岩の山/霊仙は、北の伊吹より山上が広く、南の御池よりも石灰岩むき出しの山だ。最高点、三角点頂上、経塚山、南霊岳と峰がゆるやかに起伏し、お虎ヶ池などのドリーネが点在する。一帯は笹原や草地となって遠目にはやさしい姿を見せるが、西南尾根など岩が折り重なるように露出していて、さらに山上と対照的に山腹は四面とも急峻で、いざ歩くと荒削りな自然に驚く。雨ともなれば水はけが悪く、石灰岩の風化した土は粘土のようで、一日遊ぶと下半身が泥まみれになってしまうのもこの山らしい。


Dakeyamabb吉備高原岳山/芦田川の源流にそびえる岩山で、高原南側のゲートマウンテンにふさわしい。中央分水嶺にあたり、水永、御山、斗升から地元の整備する登山道がある。特に斗升から頂上に立ち、前山をまわるループコースは、渓流あり、コナラの森あり、胎内くぐりや展望が開ける露岩ありで、変化に富む。岩峰の前山は麓を通る県道からよく見え、岳山にふさわしい。東に空山、西に矢野岩海、北に竜王山、星居山があって、吉備高原でも歩きが楽しいエリアだ。

Mikuniyamagg山上が広い三国山/山上が広いだけではなく、赤坂山や明王ノ禿ごしに琵琶湖が近いということで、三重嶽、三国岳の山上とちがった印象を受ける。花崗岩の岩盤のせいか、小さな沢にいつも流れがあるというのもここならではのもので、暑い夏等、まさにオアシスの山といった素晴らしさ。若狭側の耳川、黒河川、琵琶湖側の知内川の源流がほぼ均等に山上を占めるものだから、地形がとても複雑に感じられるのもおもしろい。とはいえやはりどっさりと積雪があって、どこでも自由に歩き回れる時期がこの山の個性といえるだろう。薮や潅木帯ということもあって、無雪期はとても彷徨い歩くことなど不可能だからだ。

Sanjocc_2山上の雪尾根、三重嶽/高島トレイルの最高峰は山上が思いのほか広い。標高800メートルあたりから傾斜が緩やかになり、山腹の険しさと対照的だ。隆起準平原と呼ばれるが、琵琶湖西岸断層によって急激な変動があり、山頂部にかつてのなだらかな地形が残ったものだ。このあたりの山はすべてそうだが、トレイルでは北の三国山、南の三国岳と共に規模が大きい。冬は山上へ達することさえできれば、潅木もササも雪に埋もれてしまい、どこでもきままに歩くことができる。日帰りでは、石田川ダムから南尾根のルートからとなるが、容易ではない。

Mikunidakeaa_3山上の雪森、三国岳/この山の素晴らしさは隆起準平原の広い山上にあるが、ひときわこの山を個性的にするのは、それをすっかり原生林が覆っていることだ。それは生きものが多く棲息できるというだけではなく、季節ごとの佇まいが劇的といえるほどすっかり変わることに大きな特徴がある。ブナ、ミズナラ、アシウスギの混生林であることも、北や南の山とちがうところだ。特に雪を纏った表情は、神秘の森というにふさわしい。スノーシュ−で巨樹の森を彷徨い、頂きに至れば、どこか遠い世界に迷い込んだような気になってくるから不思議だ。

 ジオ・メモランダム
 1995 神戸淡路大地震
 2003 宮城県沖地震
 2004 浅間山噴火
 2005 福岡県西方沖地震
 2007 能登半島地震、新潟県中越沖地震
 2008 岩手・宮城内陸地震

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2008年12月31日 (水)

ブルーマウンテンロッジ情報

ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしています。/このコーナーでは全国各地のおすすめのベースキャンプの話題を集めてゆきます。

Yadotabiaaやどを訪ねる旅/このからの時代の旅は、第二のふるさとのような存在のやどを訪ねる旅となるような気がする。私たちは不景気となって旅どころではないと思っているが、そもそも人生そのものが旅であり、強がりをせずたまには家から出てみるといい。かつてないような不信と不確実な時代に突入して、不義ばかりしてきたふるさとには敷居が高いだろうが、その分第二のふるさとのような場所があるだろう。私たちには行くところと帰るところが必要だ。たまには羽目をはずして、青春の頃を思い出すのも、惑わず生きる明日というものを思い描いてみるべきかもしれない。旧知のやどを久しぶりに訪ねるといういうものは、すぎた時間を取り戻すためにもいいものだ。

Oisugib日本の里100選がこのほど朝日新聞からまとめられた/1月6日の紙面からは選考基準は明らかではないが、選考委員長の山田洋次監督によれば「なつかしい風景や誇るべき暮らしの文化を残しているような地方」ということになるのだろうか。リストを見ると、一集落から広大な地域までとりとめなく、まちの人が地方自治体から推薦された単なるイメージで選んだ感が強い。個々でみればなるほどという場所がありながら、全体の選考に甘さがあるといわれてもしかたがないだろう。相互扶助で成り立つ里にもっとこだわる必要があることはまちがいない。調査員がすべてまわって、里を構成する景観を調べたという。その項目は集落、河川、池沼、湧水、湿地、海辺、水田、畑、茶畑、果樹園、草地、里山という。なぜ伝統家屋、屋敷林、神社、お堂、集会所などの受け継がれている文化が重要景観にならないのだろう。支局や通信局の記者が動員されたのだろうが、この人たちが主体的に選べばよかったと思えてならない。写真は選考から漏れているが高島市朽木生杉の冬。私なりにこの企画にもっともふさわしい集落を選べといわれたら推薦するひとつとなる。

Rausu青山舎おすすめのやどネットJEAFの新しいホームページ「旅館人」は見ごたえ十分/流氷が今年も押し寄せてきているというニュースが流れているが、羅臼流氷観光船オーナーのやどの話題など、全国の情報がリレ−式に掲載される季節情報ややど自慢のコーナーがあって楽しく見ることができる。情報提供をして今後山旅プランも載せてもらおうと考えている。

Sanjoaa2008年12月6日の三重嶽/冬型の気圧配置となり寒気も下りてきたが、どっさりとは雪はふらなかった。今シーズンはスロースタートのようだ。四国の泉保安夫さんから最新作『イメージをトレースする山歩き地図2石鎚山・東赤石山』が届いた。さっそく森の百貨店で紹介する。何しろ前作の『剣山・三嶺』とあわせて、四国山岳の核心を網羅してしまうのだからすごいことだ。すごいといえばヤマケイ関西編集長の加藤芳樹さんもそうだ。この間でブログをスタートしたが、その内容たるや真正面から山岳界を見据えた内容であり、読みごたえがある。検索で「前略、関西の山から」とすれば見ることができる。山・自然・旅を体現するCIRCLE OF THE TRAILのネットワークは心強いかぎり。

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[ブルーマウンテンロッジへ]

Tokusawaenaa青山のやど/空いた時間を使って今、山・自然・旅の快適拠点と言うことで日本全国のやどをピックアップしている。これから水源の森・中央分水嶺の山旅を行なうにあたって必要となるからだ。私たちが山登りや旅をして振り返ってみれば、目的地のイメージを左右しかねないのが泊まったやどの印象ではないだろうか。出しゃばらず凹まず日々の流れのなかで適度に主張してくれればいうことはない。こちらの期待する内実もあれば、やどが思いがけなく主張して好感を持つこともある。いいやどとの出会いはそうそうあるものではない。選択にあたっては8項目の基準を設けた。①オーナーのポリシー②地域貢献の姿勢③山野草を愛でる④コーヒーなどのサービス⑤くつろげる風呂⑥地域の食材を使った料理⑧ホームページでの発信。常識的な料金といえば1泊2食15000円あたりまでだろう。規模は大きくなく、手軽な隠れゲストハウスという感じで、泊まったことのあるところからだけではなく、いろんなものを参考にして候補も抜き出している。麓の山小屋などで、個室対応可能で風呂のあるところなどもよければもちろん採用する。いいところがあればぜひ教えて下さい。

Nakaob青山舎特別例会で使う登山口の宿。豪華で夢のような一夜をすごすしゃれた宿ではないが、小規模で家族経営のこれらのやどはハートウォームで、地域の情報をよく知り、フェイスツーフェイスで機転をきかせてくれ、持続可能な青山の山旅にはうってつけ。

知床/羅臼の宿まるみ、温泉旅館いしばし⇄羅臼岳、斜里岳
摩周湖屈斜路湖/湖畔の宿にぶしの里、ピュアフィールド風曜日、養老牛温泉旅館藤や、ホテル楠⇄
阿寒湖/雌阿寒温泉野中温泉⇄阿寒岳
十勝襟裳/ホリデーインホテル十勝川、えりもの宿田中旅館⇄幌尻岳、アポイ岳*
大雪/ホテルノーザンロッジ、国民宿舎カミホロ荘、ニュー白銀荘⇄大雪山、トムラウシ、十勝岳
稚内/氷雪荘⇄利尻岳、礼文岳*
札幌小樽/悠久の宿白糸、民宿青塚食堂⇄夕張岳*
ニセコ洞爺湖/オーベルジュ・ド・ふらいぱぁん、森の湯山静館、湖畔の宿洞爺かわなみ⇄後方羊蹄山
十和田湖/⇄岩木山、八甲田山、白神山地*
鳴子/ふきゆ荘⇄栗駒山*
松島浜通り/ホテル絶景の宿、かのうや旅館⇄蔵王山
米沢/さんそうもみの木⇄吾妻山、飯豊山、朝日岳、安達太良山、磐梯山
銀山平/湖山荘⇄会津駒ヶ岳、魚沼駒ヶ岳、平ヶ岳
湯沢/⇄巻機山、谷川岳、燧岳、至仏山、苗場山
東京房総ひたちなか/桜旅館、おし塚旅館、旅館舟付⇄筑波山、雲取山、丹沢山、大菩薩岳
河口湖/⇄富士山、甲武信岳、金峰山、瑞牆山、三ツ峠山*
伊豆/姫の湯荘⇄天城山
伊香保/如心の宿ひびき野⇄男体山、奥白根山、皇海山、武尊山、赤城山
浅間/下仁田温泉清流荘⇄浅間山、両神山
草津/桐島屋旅館、白根ハイム⇄草津白根山、四阿山
佐渡/⇄金北山*
戸隠/成瀬旅館⇄雨飾山、妙高山、火打山、高妻山
白馬/ペンションりすの小屋⇄白馬岳、五竜岳、鹿島槍岳、常念岳、美ヶ原
芦安/⇄鳳凰山、北岳、間ノ岳、甲斐駒ヶ岳、櫛形山*
諏訪/⇄霧ヶ峰、蓼科山、八ヶ岳
鹿塩/山景館⇄仙丈岳、塩見岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳、光岳
能登/温泉民宿白塔園、温泉民宿海辺⇄白山、立山、劔岳
芦原/白山館⇄白山、荒島岳
奥飛騨/清岳館⇄黒部五郎岳、黒岳、鷲羽岳、槍ヶ岳、穂高岳、笠ヶ岳、焼岳、乗鞍岳、籾糠山*
名古屋知多/旅館かう楽、プチ旅館いちふじ、旅館名龍、ホテルいろは、盛義海水亭⇄御嶽、木曽駒ヶ岳、空木岳、恵那山、能郷白山*
湯の山/渓流の宿蔵之助、三峯園⇄伊吹山、藤原岳*
伊勢志摩/旅館星出館、まごころの宿丸定⇄熊野古道伊勢路
京都/尾張屋旅館⇄芦生の森*
芦生/芦生山の家⇄芦生の森*
丹後/七彩の風浜の路臨江庵、坂元家⇄大江山*
城崎/旅館白山、山荘足軽旅館、旅館水郷⇄氷ノ山*
大阪/葆光荘、龍宮館⇄紀伊水道
奈良/皆花楼、入之波温泉山鳩湯、旅館紀の国屋甚八⇄大峰山、大台ヶ原山、熊野古道
淡路/ペンション・ラ・メール⇄淡路島
鳴門小豆島/さぬきや旅館、小豆島たちばな荘⇄剣山、石鎚山
奥津/奥津温泉みやま荘⇄大山
大山/とやま旅館⇄大山
松江/松江ニューアーバンホテル⇄大山
山口/元湯小松⇄秋吉台
長崎熊本/民宿たんぽぽ、民宿梶田⇄九重山、祖母山、阿蘇山、霧島山、開門岳
屋久島/羽神の郷、送陽邸⇆もののけ姫の森、縄文杉、宮之浦岳
Soyoteiaaうみがめ産卵で知られる永田いなか浜送陽邸

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2007年9月22日 (土)

BMLツーリズム

ようこそ、山・自然・旅のベースキャンプ、ブルーマウンテンロッジへ。最近の記事欄からお入り下さい。ブルーマウンテンズギャラリーやギャラリートレイルもご覧下さい。水源の森例会でお会いするのを楽しみにしています。/このコーナーでは青山舎の取り組みや山や自然、旅についてまとめた記事のあらましを掲載してゆきます。

Harikawacc[BMLツーリズム]

 ★BMLツーリズム・CONTENTS
 ツーリズム最前線−塩の道
 ツーリズム最前線−淀川水源の森公園と中央分水嶺・余呉トレイル
 ツーリズム最前線−ジオパーク安曇川デルタ
 ツーリズム最前線−青山の5つのフィールド

 [ツーリズム最前線−塩の道]
 塩の道といえばだれもが越後と信濃を結ぶ塩の道が思い浮かぶだろう。この道で運ばれたものを北塩というが、これに対して南塩は三河や遠江からであり、北南をあわせると350キロに及ぶ。また尾瀬を越える沼田街道など、沼田から会津への荷物に塩が含まれている。越中から飛騨、そして信濃への鰤街道もよく知られていて、能登の寒ブリを運んだものだが、ブリだけでなく魚の干物なども大量に扱っていたという。これらはすべて中央分水嶺を越える塩の道である。身近なところでは鯖街道もあって、自然が残る中央分水嶺にあって、ここを舞台にした身近で心和む歴史と出会うことができる。
 塩は能登や三河、遠江など全国各地で作られていた。貴重品であり塩を俵に詰めて運ぶのはごく一部で、大半は魚の干物などの海産物であり、こうしたものを食べることで塩は摂取されていた。江戸時代後半以降に瀬戸内で大量に作られ、それが日本海や太平洋の航路が整備され船で全国の湊へ運ばれるようになると状況は大きく変わり、湊から川舟、荷車、歩荷でリレー式に内陸部へも運びこまれるようになった。
 塩には真塩と荒塩があるが、多く運ばれたのは精製していないニガリを含む荒塩であった。これによって豆腐が手軽に作ることができるようになるのだが、海産物からの摂取から各家庭で作る味噌を通じて塩分を補給する食生活に変わるのである。こうした流れをふまえて考えれば、海産物を運んだ街道と塩を運んだ街道は同じ意味合いとなるので、すべて塩の道と呼ぶことができる。
 余呉の最奥中河内では敦賀へ越える峠道が三つあり、そのいずれもが塩買い道と呼ばれてきた。歩いて一日がかりであるが、車が普及する前までは行商人によらず自ら仕入れに行っていたという。朽木木地山の人が駒ケ越を使って熊川宿へ生活必需品を買いに行っていたという話も、その中心は塩であったことだろう。現代に生きる私たちは温暖化を契機にしてかけがえのない自然環境と向かい合うことになった。生活環境は過去と比較できないほどの変わりようだが暮らしの内実は同じだということに気づく。健康で持続可能な生活のモデルは塩の道の時代に求められるのかもしれない。
 歩荷が越えた塩の道は頭で思い描くだけではなく、彼らと同じようにシンプルな出で立ちで歩いてみたいものだ。車も通らず電気もなく時代の流れに見捨てられた険しい旧道の峠道が、道として昔のまま残っていればいうことはない。武将の歴史もいいが、塩を通じて成立した自然な生活文化を追体験する方がもっと感動的で生きる力になるということが、歩くうちにわかってくるだろう。
 
 [ツーリズム最前線−淀川水源の森公園と中央分水嶺・余呉トレイル始動]2009.4.8
 余呉は琵琶湖の重要水源であり、淀川水源である。さらに冬期の積雪が多いことは特筆すべきことだ。広大な源流域は戦後に広く伐採されたものの実生によりブナ林が再生中であり、そのスケールは淀川流域では抜きん出た存在といえる。こうしたなかでウッディパル余呉を、淀川水源の森の見本園をコンセプトに森林公園化することは意義深いことだと考えられる。
 琵琶湖にすべて依存する上質で飲料に適する水の確保は、京阪神においてまさに生命線である。世界的にみても人口増に伴い需要は急速に伸びる一方で、供給源は気候変動や工業化に伴う汚染、戦争などで逼迫した状態といわれて久しい。水から取り出す水素ガスが石油に代わる有力な燃料であることも注目すべきで、水は日本の最大の資源として位置付けられる。
 水源余呉は天女伝説、菅原道真、賎ヶ岳合戦など歴史の宝庫であり、さらに山村民俗の宝庫としての余呉は、全国的に高く認知されてきているが、交通が不便なことや道の駅等拠点施設がなかったことで十分に活かされていない。昨年には京阪神からの直通新快速電車の運行により余呉は注目されるところとなり、従来からの北陸自動車道沿線というクルマでのアクセスの良さとあわせてアピールできる状況にある。
 こうしたことから老朽化するウッディパル余呉を再生させ、重要水源の中核施設として中長期的な計画で森林公園化すべきと考えられる。だれもがここを訪れて上質な水は自然の森から生まれることを知り、皆で守り育てる気運を高める必要がある。主な河川の水源の森をネットワーク化して、点から線、面へ保全、再生しなければ今後の需要に応えきれないだろう。
 水源の森センターはまた、余呉全体の拠点施設としての機能を高めることが不可欠となる。これにはJR余呉駅と余呉湖観光館が湖の駅、ウッディパル余呉は山の駅という連携で一元運営することができれば効果的だ。水源地帯においても人の暮らしがあり、自然との共生を基本とした将来ビジョンを持った持続可能な社会を再構築することが急務である。その上で住民が水源守としての誇りを持ち、その責務を果たす試みを始めることができれば状況は一変し、これを支援する形で下流域の諸団体、個人の様々な取り組みを誘導することができる。
 中央分水嶺・余呉トレイル構想もこうしたひとつのプランとして、地元主導で着手し早ければ3年計画で具体化できるだろう1年目は行市山から栃ノ木峠までと、トレイルシンボルの夜叉ケ池古道復元と上谷山ブナ巨木への道整備、2年目は上谷山まで、そして三国山へ3年目に到達となる。トレイルは林班界を必ず通し、既存の道やけもの道を最大限利用する。隣接地権者への通知も必要となるが、地元区長を通じて行なう方法が好ましい。
 整備は古い峠道や送電線巡視路などを利用したエスケイプルートを含めて、まず仮整備(切り開き)、本整備(仕上げと標識設置)の最低二つの段階が必要となり、これを春と秋に行なう。トレイルは自然への負荷を最少にすることが求められ、動力は最小限にし人力を基本とする。多くの人が歩くことで道になることから、道整備ツアーや新ルートを山岳雑誌、新聞にPRして、登山者をこの段階から誘導する。登山地図を作成することも大切なことであり、年ごとに改訂してゆくとPR効果が高く、安全登山にも有効となる。登山者ニーズが高いことからいいものを作り販売する。
 地図へ表示するレスキューポイントの申し合せを警察署や消防署と早くから行ない、こうした取り組みをベースにして連携を強化し、遭難対策協議会として機能させる。ツアーではトレイル整備にあたった地元の人がガイドを務めるが、登山技術、自然歴史の紹介、危機管理、もてなしにおいてレベルアップをはかる必要がある。交通不便な余呉トレイルであることをプラスにとらえ、送迎付きで地元ガイドツアーとして歩いてもらうのがいいだろう。ガイドだけではなく地元特産登山弁当、道の駅森の駅に帰路立ち寄りも合わせて取り組み、多くの人に余呉を好きになってもらえれば地域活性化にも大きな可能性が生まれることになる。
 トレイル作りで大切なことは、幾度も歩きたくなるような魅力あるものにすることで、これには3年以降もメンテナンスやツアーのレベルアップに励むことでしか実現できない。さらにトレイルだけでなく余呉滞在中の総合的な印象も大きく影響するだろう。トレイル歩きは旅そのもの。地図に続き魅力を具体的に伝えるガイドブックを作ることも有効だろう。このように年々すべてで進化させることが成功の鍵を握ることになる。余呉には他にない類い稀な自然があり、歴史があり、地域のまとまりがある。トレイルにより余呉のイメージは高まり、これまで取り組まれたすべての分野を活性化させ、つなぎ合わせ、より大きな成果を導き出すことはすでに高島で実証済みだ。さらに高島と組めば全国でも抜きん出た長さとなり、その波及効果はさらに大きくなると考えられる。

 [ツーリズム最前線−ジオパーク安曇川デルタ]2009.1.15

 安曇川は、丹波高地や朽木山地を水源とし朽木谷の広い断層谷を抜けて流れ出る、琵琶湖西岸では最大の川である。滋賀自然環境研究会1979の『滋賀県の自然』によれば、隆起準平原の山々を水源として、針畑川と久多川からなる奥山川、北川と麻生川からなる北川の本流に匹敵する規模の支流を持ち、左岸の饗庭野と右岸の泰山寺野の広い洪積台地を持つ川で、琵琶湖へ大きく張り出す模式的なデルタ(三角州)を持つことが大きな特徴である。河口南側には湖畔の昔の面影をとどめる松ノ木内湖があり、琵琶湖を支える自然にあふれた河川の、水源の森から河口までの姿を連続して知ることができる。
 左岸の饗庭野と右岸の泰山寺野は古琵琶湖層群からなり、湖面との標高差が100mから150mもあり、30万年ほど前からといわれる地殻変動の激しさを物語る。朽木渓谷は、こうした変動する前からこの川があって隆起するだけ削ってきたことを示す場所だ。そうした意味でもこの川のダイナミックさが伺い知れる。
 洪積台地を抜けるとこの川は、常磐木付近を扇頭とする扇状地の地形を作る。現在の流路だけでなく、左岸側は針江方面や藁園方面、右岸は四津川方面など、大洪水の度ごとに大量の土砂を吐き出しながら川の流れを変えていった。そして旧国道161号あたりを境にして湖面と標高差がほとんどなくなり、デルタ(三角州)の地形となる。
 旧国道161号あたりが歴史時代の湖岸であったが、安曇川デルタの発達にともなって湖岸は沖へ移っていく。時代と共に干拓され、水田化が進められた。デルタの開発は条里地割の広がりから推測でき、それ以外の場所が当時は荒地や沼地、内湖であったということになる。
 松ノ木内湖は安曇川右岸の河口付近にあって、昔の面影をとどめる内湖として貴重な存在といえるだろう。滋賀自然環境研究会編集の『ふるさとの自然』によれば、湖畔に内湖は33あって、最大の大中の湖を始め戦前戦後に干拓されたものが一部のものも含めると16に及ぶ。松ノ木内湖はここでは四津川内湖として、一部干拓として紹介されている。これは隣接してあった梅ノ木内湖を指すと考えられる。
 松ノ木内湖は、暴れ川であった安曇川の古い川のひとつの河口付近が、現在の流路となってから湖岸流による砂洲でふさがれてできたと考えられる。その古い川跡は横江、青柳、五番領、常磐木と続く低地と考えられ、これに沿って後に作られた水路を通ってこの内湖へ水が流れ込んでいる。
 琵琶湖歴史環境研究会1994の『琵琶湖の歴史環境』によれば、針江から木津(饗庭)へ旧安曇川が流れていた時代は、条里地割がなされていることからそれ以前ということになる。湖底に沈んだ森浜遺跡や針江遺跡やその周辺にあった内湖の水没は、湖西湖北に特徴的な沈水性湖岸ということに加えて、旧安曇川の流路が変わったことで砂の供給が止り、砂洲が時間が経つにつれ沈み込み、侵食されたことが考えられる。
 安曇川は扇骨作りが行なわれてきたが、その材料となる竹は安曇川の堤防に洪水をやわらげる為に植えられた竹林から大量に得られた。つまり自然のままに流れる川を、堤防を築いて流路を固定する時代以降ということになる。強固な堤防による治水の歴史によっても、近世のデルタの様子が明らかになるだろう。
 蛇谷ヶ峰東麓に設けられた奈良時代の高島山作所では伐り出した木材は鴨川水運を利用したと考えられているが、平安時代以降は朽木の山一帯から伐り出されるようになり、安曇川を積極的に利用して筏に組んで流した。そして河口に集積された木材を湖畔の湊から湖上を各地へ運んだのである。砂洲には湖に生きる人たちの集落ができ、内湖は舟溜りとして、また貯木する場所として湊は形成されていったことだろう。安土城天守の木材など舟木の湊から運んだといわれているが、湊の変遷から湖岸線の移り変わりも推測できることになる。
 安曇川の筏流しの様子は、滋賀県立大地域学研究室の『地域学研究6』で長尾吉之助の語り「安曇川を下った筏乗り」を詳細に収録していて、自動車による陸運直前の筏流しの仕組みや安曇川の様子も知れて興味深い。
 琵琶湖の水位は一定ではなく気候によって上下し、歴史的にも断層などの構造運動によっても大きく変動していることから、時代ごとに湖の水面がどの位置にあったかを知ることはとても大切なことだ。さらに現代に目を向けると湖周道路建設や各地に設置された水門に代表される、1980年代の琵琶湖総合開発によって大幅に水位が引き上げられたことは、湖畔のヨシ原水没にとどまらず内湖を取り巻く自然環境を激変させた。
 湖において、季節ごとの水位の変動で陸地となったり水面下になったりする場所を水辺移行帯とか湖岸エコトーンといい、多様な湖の自然を育む場所として貴重だ。宮本真二等『地球環境2002』の「琵琶湖の水位・丁線変動と人間活動の研究」はこれに自然、歴史民俗の両面から注目し、湖と人間の共生を模索する上で新たな視点を示している。
 滋賀県琵琶湖研究所2004の『所報21』で西野、浜端は「生物多様性からみた内湖復元の重要性について」として内湖の今後を展望していて、生物多様性の面から50〜100ha以上の面積が不可欠だという。約20haの松ノ木内湖は周辺地区の復元も必要ということになる。同じく『内湖からのメッセージ』サンライズ出版2005では、内湖は1940年頃に37箇所で約2900haあり、2000年現在で23箇所425ha残存するとしている。
 『所報21』の佐野「内湖をめぐる歴史的利用形態と民俗文化」の視点も重要となる。内湖がどう使われてきたか、港や舟だまりとしての利用、集落排水の処理、肥料としての水草、底泥採取など様々な利用形態を紹介するなかで、その今日的意義を探っている。「適度な手入れ」が「持続可能な環境利用」につながっているという。
 『内湖からのメッセージ』で細谷は「琵琶湖の淡水魚の回遊様式と内湖の役割」で、淡水魚を琵琶湖定住型、琵琶湖・内湖回遊型、琵琶湖・内湖・水田回遊型、内湖・水田回遊型、琵琶湖・流入河川回遊型、琵琶湖・流出河川・大阪湾回遊型、琵琶湖・内湖定住型、河川定住型に分けて紹介し、内湖のかかわりの大きさや、繁殖場と生育場を通じて水の連続性の重要性を明らかにしている。
 高島自然研究グループ1985『ふるさとの自然−高島』は青少年向けの本だが、平易な文章で安曇川流域や高島地域を紹介していて理解しやすい。琵琶湖歴史環境研究会1994の『琵琶湖の歴史環境』の中の、池田、大橋、植村による「滋賀県・近江盆地の地形」は別刷1991が出ている。琵琶湖流域研究会による『琵琶湖流域を読む上下』サンライズ出版2003では、安曇川流域の概要を知ることはできるが、デルタや内湖の記述が少ない。
 高島市域から琵琶湖へ流れ込む水は全体の4分の1に及ぶという。冬期の積雪も多く、雪融け水の様々な効用を考えれば注目すべきことで、その最大の川がこの安曇川である。そしてこの川と琵琶湖によって作られ、昔から変わらぬ自然の姿のままで地域の人たちによって伝えられてきた松ノ木内湖もある。安曇川は豊かな川である。自然と歴史と人の暮らしが見事に融合した流域に足を運べば、私たちはこのジオパークから多くのことを学ぶことができるだろう。

 [ツーリズム最前線−青山の5つのフィールド]
 青山とは幾度となく行きたくなる特別な山という意味でここでは使うが、私にとっては屋久島、大山、湖西湖北、白山、黒部源流、大井川源流、白馬、尾瀬、朝日連峰、大雪山などがそれにあたる。それぞれが個性的でありながら、あわせると日本列島の持つ多彩な自然を網羅する場所である。ここにあげただけでも現実には毎年通うとなれば物理的に不可能であり、絞り込みが必要となる。南の屋久島、ホームグラウンドの湖西湖北から白山、大水源地帯の黒部源流や尾瀬、そして北の大雪山といったところだろうか。五山というと違ったイメージになりかねないので、青山の5つのフィールドと呼んでおこう。
 私はこれまで「琵琶湖からアルプスまで」という言葉で自らの山と自然への憧れを言い表わしてきたが、日本列島には亜熱帯の魅力も、永久凍土の山もあることから、屋久島と大雪山にこだわりたいと思うようになった。5つのフィールドは日本海側と太平洋側を区切る中央分水嶺か、はずれていても脊梁山脈の一角にあるものばかりだ。洋上の屋久島は黒潮と対馬海流を分ける場所にあって、標高2000m近い島自体が亜寒帯から亜熱帯の垂直分布が持ち味だ。これらはすべて冬に多くの雪が降り、生態系が維持された自然境といえる。日本一高い富士山に代わって最北の2000メートル峰の大雪山があり、ここでは山の高さは第一義的なものではなく、あくまでもそこにある多彩な自然を優先する考え方だ。
 旅や登山は世間を知ることにその醍醐味があって、多くの人が様々な考えから各地の名山に親しんでいる。登った山を並べると、登山の傾向、志向、はたまたその人の性格までそこから読み取れるようだ。中高年の百名山登山が盛んであるが、これもまたその人なりの青山を求め続ける切実な行為といえるかもしれない。青山はひとつの理想郷であり、存分に楽しむ為に探し出すものであるが、百名山めぐりで性根尽き果ててはもったいないと思う。各地の個性的な山をおおよそ見てまわったら、元気なうちに数あわせなどやめて自らの山登りに切り替えるべきだろう。
 山を単なる遊びとして、スポーツ的に、一種のゲームとして楽しんでいる人もいる。私たちは社会の中に生きていて、前後して歩く人より早く、カッコよく登りたい、山友だちがほしい、山小屋で人並みに扱ってほしい、事故ったら速やかに助けてほしい、というような発想はその現れだが、さらに意識しようがしまいが登山によって私たちの住む自然環境の見回りをしている、生活をより潤いのあるものにする為に世間を知る旅をしていることを自覚した方がいいかもしれない。
 私たちにはいいホームグラウンドが必要だ。自ら住む近くを流れる川の源に素晴らしい山があればいうことはない。冬に雪が積もれば、さらに素晴らしいことだ。春夏秋冬、その山に通い詰めてみれば親しみがわき、自然の営みが手に取るようにわかる。生活感を背負って登る山は、かけがえのない特別な存在となる。これを物差しにして、日本の東西南北にある憧れの山へ向う。すべてがつながり、山との距離感がぐんぐん狭まって親しみさえ感じるはずだ。こうしたホームグラウンドと、季節ごとに楽しめ、列島を代表する5つの青山通いから、新たな世界が始まる。

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